共通テスト(理科) 過去問
令和7年度(2025年度)追・再試験
問47 (生物基礎(第3問) 問1)
問題文
A 人間の活動によって、本来の遷移の進行に伴って成立する植生とは異なる植生が見られる地域がある。その一つがコナラなどの夏緑樹が優占している日本の里山の雑木林である。近年、(a)放棄された雑木林にササの一種(以下、ササ)が繁茂し、雑木林の(b)林床の環境が変化している。
下線部(a)に関連して、ササよりも低い位置に一年中葉をつける林床の草本種(以下、種T)に着目した。ササの繁茂による種Tへの影響を調べるため、ササを毎年7月に一回刈り取りをする区(以下、刈り取り区)と刈り取りをしない区(以下、対照区)を設けた。
刈り取りを始めてから7年後の3月と8月に、それぞれの区の林床における光の強さを測定し、その結果を図1にまとめた。また同じ年の4月に、それぞれの区の中で確認された種Tの個体の総数、葉の総数および花の総数を調べて、図2にまとめた。種Tと林床の光に関して、図1と図2から考えられることとして適当なものを、後の選択肢のうちから二つ選べ。
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問題
共通テスト(理科)試験 令和7年度(2025年度)追・再試験 問47(生物基礎(第3問) 問1) (訂正依頼・報告はこちら)
A 人間の活動によって、本来の遷移の進行に伴って成立する植生とは異なる植生が見られる地域がある。その一つがコナラなどの夏緑樹が優占している日本の里山の雑木林である。近年、(a)放棄された雑木林にササの一種(以下、ササ)が繁茂し、雑木林の(b)林床の環境が変化している。
下線部(a)に関連して、ササよりも低い位置に一年中葉をつける林床の草本種(以下、種T)に着目した。ササの繁茂による種Tへの影響を調べるため、ササを毎年7月に一回刈り取りをする区(以下、刈り取り区)と刈り取りをしない区(以下、対照区)を設けた。
刈り取りを始めてから7年後の3月と8月に、それぞれの区の林床における光の強さを測定し、その結果を図1にまとめた。また同じ年の4月に、それぞれの区の中で確認された種Tの個体の総数、葉の総数および花の総数を調べて、図2にまとめた。種Tと林床の光に関して、図1と図2から考えられることとして適当なものを、後の選択肢のうちから二つ選べ。
- 夏緑樹が落葉している季節には、夏に比べて林床の光は強い。
- 春の林床の光の強さは、ササの繁茂によって変わらない。
- 林床の光環境が明るい区のほうが、個体の総数が多い。
- 葉の総数は、ササの繁茂により減少する。
- ササの刈り取りにより、個体当たりの葉の数が減少する。
- ササが繁茂すると、花の総数よりも葉の総数のほうが強く影響を受ける。
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この過去問の解説 (1件)
01
刈り取り区:ササが刈り取られていて、光が届きやすい環境
対照区:ササが繁茂していて光が遮られた暗い環境
上記の環境条件に留意して、示されたグラフと選択肢を照らし合わせていきましょう。
これは正しい記述です。
図1より夏緑樹が落葉している季節(3月)の方が8月よりも林床の光が強いことが分かります。
この記述は誤りです。
図1より刈り取り区は対照区のおよそ5倍も林床の光が強く、対照区はササの繁茂の影響を受けていることが分かります。
ササの繁茂によって変わらないは間違った記述です。
この記述は誤りです。
図2より刈り取り区の個体の総数は対照区よりも少ないことが分かります。グラフの内容と異なる記述なので、これは誤りです。
これは正しい記述です。
図2(葉の総数)より刈り取り区より対照区の葉の総数が少ないです。
これにより葉の総数の減少がササの繁茂の影響を受けていることが分かります。
図2のグラフを使って個体あたりの葉の数を比較してみましょう。
「個体あたりの葉の数=葉の総数÷個体の総数」
上記の式にグラフに示された値をあてはめると・・・
刈り取り区:約1700÷115=14.8枚
対照区:約500÷190=2.6枚
刈り取りにより個体あたりの葉の数は増加していることが分かります。
したがってこの記述は誤りです。
図2により刈り取り区とササが繁茂した状態の変化率をみてみましょう。
葉の総数:約1700→500(約29%に減少)
花の総数:約380→40(約10%に減少)
ササの繁茂の影響により、葉の総数よりも花の総数が激減していることが分かります。
したがってこの記述は誤りです。
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