共通テスト(理科) 過去問
令和7年度(2025年度)追・再試験
問135 (生物(第3問) 問3)

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問題

共通テスト(理科)試験 令和7年度(2025年度)追・再試験 問135(生物(第3問) 問3) (訂正依頼・報告はこちら)

眼の発生と視覚に関する次の文章を読み、後の問いに答えよ。

脊椎動物において、(a)視覚器である眼は頭部の左右にあり、左右対称の構造をしている。ある発生段階の胚では、図1に示すように、前脳から側方に突出した眼胞が左右の頭部外胚葉に接触する。このとき、頭部外胚葉と脳、眼胞の間には間充織(かんじゅうしき)が存在している。その後、眼胞と接した(b)頭部外胚葉は水晶体に、眼胞は網膜になる。水晶体は、眼に入った光が網膜に像を結ぶのに必要であり、(c)網膜の視神経で生じた信号は、視神経の細胞体から伸びた軸索によって、脳の視覚の中枢へ伝わる。

下線部(b)に関連して、水晶体の分化の仕組みを調べるため、実験1を行ったところ、表1の結果が得られた。後の記述a〜cのうち、実験1の結果から考えられることとして適当なものはどれか。それを過不足なく含むものを、後の選択肢のうちから一つ選べ。

実験1  図1の胚のA〜Cに位置する頭部外胚葉を単離し、それを単独で培養、あるいは、同じ発生段階の胚から単離した眼胞または、その眼胞の周りの間充織と共に培養して、水晶体の形成の有無を調べた。

a  頭部外胚葉が水晶体を形成するには、図1の発生段階で、眼胞から頭部外胚葉への作用が必要である。
b  眼胞の周りの間充織は、頭部外胚葉が水晶体を形成するのを阻害する。
c  頭部外胚葉のCをBの位置に移植すると、胚の中でCは水晶体を形成する。
問題文の画像
  • a
  • b
  • c
  • a、b
  • a、c
  • b、c
  • a、b、c

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この過去問の解説 (2件)

01

この問題では、表1の実験結果からどの組織が水晶体になるのか、他の組織がその形成を促進・阻害するのかを読み取る問題です。

 

<a>

本文には、「眼胞が頭部外胚葉に接触すると、頭部外胚葉が水晶体になる」と書かれています。しかし、実験結果をみると、<B>の頭部外胚葉を眼胞なしで単独培養しても水晶体は形成されています。さらに、<C>の頭部外胚葉も眼胞なしで水晶体を形成しています。

つまり、<B>や<C>の頭部外胚葉は、眼胞がなくても水晶体になる能力をもっていると考えられます。

よって、この選択肢は誤りとなります。

 

<b>

<B>と<C>の実験結果を比較しましょう。

<B>のみ→水晶体が形成される。

<B>+間充織→水晶体が形成されない。

<C>のみ→水晶体が形成される。

<C>+間充織→水晶体が形成されない。

この実験結果から、間充織には水晶体の形成を阻害する働きがあると考えられます。

よって、この選択肢は正しいと言えます。

 

<c>

<C>の頭部外胚葉に注目しましょう。

<C>は、単独で培養しても水晶体を形成します。つまり、<C>は何らかの作用を受けなくてもすでに水晶体になる能力を持っていると考えられます。

そのため、<C>を<B>に移植しても、<C>自身が持っている水晶体形成能力によって、水晶体を形成すると考えられます。

よって、この選択肢は正しいと言えます。

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02

この問題は、水晶体の誘導の仕組みを、培養した組織や組み合わせの実験結果から考察する問題です。

 

ⓐ【正しくない】

B、Cの部分を単離培養した際に、眼胞を含まない(共に培養した組織がなし)の場合でも水晶体を形成していることから、眼胞から頭部外胚葉への作用が必要ではないことがわかります。

 

ⓑ【正しい】

B、Cの部分を単離培養した際に、共に培養した組織がない場合は水晶体を形成したのに対し、間充織と共に培養した場合は水晶体が形成されていないことがわかります。このことから、眼胞の周りの間充織は、頭部外胚葉が水晶体を形成するのを阻害することがわかります。

 

ⓒ【正しい】

Cを単離培養した結果から、Cは眼胞からの誘導がなくても、自律的に水晶体になる能力を既に持っていると考えられます。

このことから、頭部外胚葉のCをBの位置に移植すると、胚の中でCは水晶体を形成すると考えられます。

 

以上をもとに適切な選択肢を選ぶようにしましょう。

選択肢1. a

不適です。

選択肢2. b

不適です。

選択肢3. c

不適です。

選択肢4. a、b

不適です。

選択肢5. a、c

不適です。

選択肢6. b、c

正解です。

選択肢7. a、b、c

不適です。

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