大学入学共通テスト(理科) 過去問
令和4年度(2022年度)本試験
問18 (化学基礎(第1問) 問1)

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問題

大学入学共通テスト(理科)試験 令和4年度(2022年度)本試験 問18(化学基礎(第1問) 問1) (訂正依頼・報告はこちら)

次の問いに答えよ。

オキソニウムイオンH3Oに関する記述として誤りを含むものはどれか。最も適当なものを、次の選択肢のうちから一つ選べ。
  • イオン1個がもつ電子の数は11個である。
  • 非共有電子対を1組もつ。
  • HとOの間の結合はいずれも共有結合である。
  • 三角錐(すい)形の構造をとる。

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この過去問の解説 (1件)

01

化学結合(共有結合、配位結合、イオン結合、金属結合)に関する問題です。
この問題でおさえるポイントは次の2点です。
・オキソニウムイオンがどの化学結合によってできているのか?
・それはどんな特徴をもった化学結合なのか?


オキソニウムイオンは水分子H2Oの非共有電子対と水素イオンH(水素原子から電子が1つ失われたもの)が「配位結合」してできた錯イオンです。

配位結合の特徴を理解できると選択肢を絞ることができます。

 

選択肢1. イオン1個がもつ電子の数は11個である。

酸素は原子番号8番のため、電子を8個持ちます。
そのうち2つはK殻にあり、結合に関わる最外核のL殻には8-2=6個の電子があります。


最外殻の電子について電子式を書くと、最外殻には非共有電子対が2組(=電子4つ)と不対電子が2個あることがわかります。

水分子は1個の不対電子をもつ水素原子×2個と、酸素原子のもつ2個の不対電子がそれぞれ共有結合してできます。

さらに酸素原子の非共有電子対が、電子を1つも持たない水素イオンHと配位結合すると、オキソニウムイオンができます。


以上から、オキソニウムイオン1個がもつ電子の数は
最外殻のL殻に6+2=8個、電子式には書いていないK殻の2個も合わせると

10個になります。

11個ではないので間違いです。

選択肢2. 非共有電子対を1組もつ。

非共有電子対とは、ほかの原子と共有していない電子対のことです。
オキソニウムイオンは、共有電子対を3組(OとHをつなぐ電子)と非共有電子対を1組もちます。

選択肢3. HとOの間の結合はいずれも共有結合である。

オキソニウムイオンには、酸素原子と水素原子が結合した共有結合が3つあります。
そのうち1つは配位結合の様式で結合を形成しますが、結合後は配位結合も共有結合も区別がつかなくなるため、3つとも共有結合であると考えます。

選択肢4. 三角錐(すい)形の構造をとる。

化学物質は、基本的に偏りがない状態になろうとする傾向があります。
そのほうがエネルギー的に安定していて、存在しやすいためです。
オキソニウムイオンを構成する酸素原子×1個、水素原子×3個を均等に配置すると

三角錐になります。

アンモニア(NH3)も同様の考え方で三角錐の構造をとります。

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