大学入学共通テスト(理科) 過去問
令和4年度(2022年度)本試験
問77 (物理(第2問) 問6)

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

大学入学共通テスト(理科)試験 令和4年度(2022年度)本試験 問77(物理(第2問) 問6) (訂正依頼・報告はこちら)

物体の運動に関する探究の過程について、後の問いに答えよ。

次に、図4のように、水平右向きに速度Vで等速直線運動する質量M2の台車に質量m2のおもりを落としたところ、台車とおもりが一体となって速度Vと同じ向きに、速度V2で等速直線運動した。ただし、おもりは鉛直下向きに落下して速さv2で台車に衝突したとする。VとV2が満たす関係式を説明する文として最も適当なものを、後の選択肢のうちから一つ選べ。
問題文の画像
  • おもりは鉛直下向きに運動して衝突したので、水平方向の速度は変化せず、V=V2である。
  • 全運動量が保存するので、M2V+m2v2=(M2+m2)V2が成り立つ。
  • 運動量の水平成分が保存するので、M2V=(M2+m2)V2が成り立つ。
  • 全運動エネルギーが保存するので、(1/2)M2V2+(1/2)m2v22=1/2(M2+m2)V22が成り立つ。
  • 運動エネルギーの水平成分が保存するので、(1/2)M2V2=1/2(M2+m2)V22が成り立つ。

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (1件)

01

解答 運動量の水平成分が保存するので、M2V=(M2+m2)V2が成り立つ。

 

解説

おもりや台車は水平方向には外力を受けないため、

運動量の水平成分が保存します。

(おもりが乗る瞬間に動摩擦力が水平方向に働きますが、それは内力です)

 

・おもりが乗る直前の台車の運動量の水平成分はM2V

・おもりが乗る直前のおもりの運動量の水平成分は0

・おもりが乗った直後の全体の運動量の水平成分は(M2+m2)V2

より、

M2V=(M2+m2)V2

が成り立ちます。

選択肢1. おもりは鉛直下向きに運動して衝突したので、水平方向の速度は変化せず、V=V2である。

誤答選択肢です。

直前の問題に少し似ているため

この選択肢を選んだ人がいるかもしれません。

この問題では2物体間に動摩擦力が生じ、

水平方向に力を受けるため、速度に変化が生じます。

選択肢2. 全運動量が保存するので、M2V+m2v2=(M2+m2)V2が成り立つ。

誤答選択肢です。

運動量はベクトル量であり、保存則は成分ごとに考えます。

選択肢3. 運動量の水平成分が保存するので、M2V=(M2+m2)V2が成り立つ。

この選択肢が正解となります。

選択肢4. 全運動エネルギーが保存するので、(1/2)M2V2+(1/2)m2v22=1/2(M2+m2)V22が成り立つ。

誤答選択肢です。

乗る瞬間の2物体間に動摩擦力が一瞬働く上、

非弾性衝突が発生しているため、

エネルギーは保存しません。

選択肢5. 運動エネルギーの水平成分が保存するので、(1/2)M2V2=1/2(M2+m2)V22が成り立つ。

誤答選択肢です。

乗る瞬間の2物体間に動摩擦力が働くため

水平成分だけに注目してもエネルギーは保存しません。

 

なお、速度について

v2 = vx2 + vy2 +vz2

であることより、運動エネルギーは

(1/2)mv2 = (1/2)mvx2 + (1/2)mvy2 + (1/2)mvz2

と書ける、という”分解”に見えるような性質を確かに持ってはいますが、

そもそもエネルギーはスカラー量なので、

「運動エネルギーの水平成分」という表現自体が不適切です。

まとめ

運動量保存則およびエネルギー保存則の

成り立つ条件を確認しておきましょう。

参考になった数0