大学入学共通テスト(理科) 過去問
令和4年度(2022年度)追・再試験
問46 (生物基礎(第2問) 問3)

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問題

大学入学共通テスト(理科)試験 令和4年度(2022年度)追・再試験 問46(生物基礎(第2問) 問3) (訂正依頼・報告はこちら)

次の文章を読み、後の問いに答えよ。

細菌を液体の培地で培養すると、細菌の増殖に伴い、培地が白濁していく。この白濁の度合い(以下、濁度)は一定の基準で数値化されていて、濁度をもとに培地中の生きた細菌の細胞数を推定することができる。ある高校の生物部は、その活動のなかで、ニンニクに細菌の増殖を抑制する作用(以下、抗菌作用)があることを知り、その作用を確認するため、実験1・実験2を行った。

実験1
市販の乳酸菌飲料と培地を混合して、濁度の基準値が0,0.5,3.0,4.0,5.0に相当する乳酸菌の懸濁液を作り、それぞれ1mL当たりに含まれる細胞数を計測したところ、表1の結果が得られた。次いで、(a)10mLの培地に0.1mLの乳酸菌飲料を加え、37℃で培養した。実験開始直後の試験管内の液体の濁度はほぼ0であったが、8時間後には乳酸菌が増殖し、3.6となった。

実験2
ニンニク一片を薄くスライスし、10mLの培地に浸しながら冷所に静置した。2時間後に培地からニンニクを取り除いたものを、ニンニク抽出液(以下、抽出液)の1倍希釈液とした。
さらに、培地を使って2倍、4倍、8倍、16倍、32倍、および64倍の希釈液も作り、これらの希釈液を1.5mLずつ別々の試験管に入れた。各試験管に、濁度が0.05になるように薄めた乳酸菌液(以下、乳酸菌液)を0.5mLずつ加え、37℃で時間培養したのち、濁度を測定した(図1)。

前問の対照実験を加えて改めて実験2を行ったところ、図のグラフが得られ、抽出液には抗菌作用があることが確認できた。後の記述a〜dのうち、実験1・実験2の結果から導かれる考察の組合せとして最も適当なものを、後の選択肢のうちから一つ選べ。ただし、培養後の各試験管内の液体(以下、菌液)中の細胞数は、対照実験の細胞数に対する百分率で示している。

a  抽出液の希釈倍率は、AからGに向かって高くなっている。
b  抗菌作用が強い希釈液のほうが、培養後の菌液の濁度が高くなる。
c  対照実験に対し、培養後の菌液中の細胞数が20%ほど少なくなる希釈倍率は、Cである。
d  使用するニンニクの量を半分にして作った抽出液の1倍希釈液には、実験2で作った1倍希釈液と同じ程度の強さの抗菌作用を期待できる。

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  • a、b
  • a、c
  • a、d
  • b、c
  • b、d
  • c、d

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