共通テスト(理科) 過去問
令和5年度(2023年度)追・再試験
問75 (物理(第3問) 問3)

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問題

共通テスト(理科)試験 令和5年度(2023年度)追・再試験 問75(物理(第3問) 問3) (訂正依頼・報告はこちら)

次の文章を読み、後の問いに答えよ。

図1のように、薄いものさしを両手の人差し指の上にのせて、同じ高さのまま水平に保ち、左右の指の間隔をゆっくりと縮める。左右の指は交互に滑り、ものさしの重心付近でたがいに接する。
この現象を段階を踏んで物理的に考察してみよう。
図2には、左右の指の間隔をゆっくりと縮めるときに、ものさしにはたらく力の向きを矢印で、作用点を黒丸で示している。左指からものさしにはたらく垂直抗力と摩擦力の大きさをそれぞれNL、fL、右指からものさしにはたらく垂直抗力と摩擦力の大きさをそれぞれNR、fR、ものさしの重心から左指までの距離をxL、右指までの距離をxR、ものさしの質量をm、重力加速度の大きさをgとする。指とものさしの間の静止摩擦係数μや動摩擦係数μ′(μ>μ′)は、それぞれ左指と右指で等しいものとする。
また、指の間隔を縮めるとき左指は動かさず、右指を左指に近づけるようにする。

次に、ものさしに指からはたらく摩擦力と水平方向の運動について段階1から段階4に分けて考えてみよう。指の間隔を縮める前はxL<xRとする。

次の文章中の空欄オ・カに入れる語と式の組合せとして最も適当なものを、後の選択肢のうちから一つ選べ。

段階2
図4のように右指が滑り始めてからは、右指から動摩擦力、左指から静止摩擦力がものさしにはたらく。この段階ではxRが小さくなるにつれ、NRは( オ )なり、fRも変化する。fRと左指からものさしにはたらく最大摩擦力の大きさとが等しくなるまで右指だけが滑り、ものさしの重心に近づく。fRと左指での最大摩擦力の大きさとが等しくなったときのNLをNL2、NRをNR2とすると、NL2/NR2=( カ )となる。したがって、このときxL>xRであることがわかる。fRと左指での最大摩擦力の大きさが等しくなると、今度は左指が滑り始める。
問題文の画像
  • オ:小さく  カ:μ/μ′
  • オ:小さく  カ:μ′/μ
  • オ:大きく  カ:μ/μ′
  • オ:大きく  カ:μ′/μ

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この過去問の解説 (2件)

01

解答 オ:大きく  カ:μ′/μ

 

オの解説

力のモーメントの釣り合いより、

(時計回りの力のモーメント)=(反時計回りの力のモーメント)

を考えて

NLxL=NRxR

つまり

NR=NLxL/xR

であり、xRが小さくなるほどNRが大きくなります。

よって答えは オ:大きく となります。

 

カの解説

力の釣り合い

(左指での最大摩擦力の大きさ)=fR

を考える問題です。

左指での最大摩擦力の大きさはμNL2であり、

fRは動摩擦力でfR=μ’NR2なので、

μNL2=μ’NR2

変形して

NL2/NR2=μ’/μ

となります。

よって答えは カ:μ′/μ となります。

選択肢4. オ:大きく  カ:μ′/μ

この選択肢が正解となります。

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02

摩擦力の比較、釣り合いを考える問題です。

まとめ

モーメントの釣り合いから、

NLxL(時計回りのモーメント)=NRxR(反時計回りのモーメント)

であり、右指が重心に近づくほど(xRが小さくなるほど)NRが大きくなります。

動摩擦力:fR=μ’NR

なので、動摩擦力は大きくなっていき、最大摩擦力と釣り合って静止します。

静摩擦力:fL=μNL2と動摩擦力:fR=μ’NR2が釣り合う時、

μNL2=μ’NR2

NL2/NR2=μ’/μ

となります。

 

 

 

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