大学入学共通テスト(理科) 過去問
令和5年度(2023年度)追・再試験
問99 (化学(第3問) 問6)
問題文
純粋な硫酸銅(Ⅱ)五水和物CuSO4・5H2Oを102℃で長時間加熱すると三水和物CuSO4・3H2Oが得られるが、水和水は加熱中に徐々に失われていく。そのため、試料全体で平均した組成を化学式CuSO4・xH2Oで表すと、102℃で加熱した試料では、xは3≦x≦5を満たす実数となる。また、さらに高温(150℃以上)で加熱すると、xは0まで減少し、硫酸銅(Ⅱ)無水塩CuSO4(式量160)が得られる。
加熱により、一部の水和水を失った試料Aがある。試料Aの化学式CuSO4・xH2Oにおけるxの値を求めるための実験について、次の問いに答えよ。ただし、試料A中にはCu2+、SO42-と水和水以外は含まれないものとする。
試料Aにおけるxの値は、SO42-の含有量の代わりに、Cu2+の含有量を用いて求めることもできる。試料A中のCu2+含有量を調べる2通りの手法として、次の実験Ⅱおよび実験Ⅲを考えた。
実験Ⅱ
Cu2+を含む水溶液に、水酸化ナトリウムNaOH水溶液を十分に加え、生じる沈殿をすべてろ過により取り出し、十分に加熱して純粋な酸化銅(Ⅱ)CuO(式量80)としてから、その質量を求める。
実験Ⅲ
Cu2+を含む水溶液を、陽イオン交換樹脂を詰めたカラムに通し、流出液に含まれる水素イオンH+の物質量を、中和滴定により求める。
ある質量の試料Aを溶かした水溶液Bを用意し、その10mLを用いて実験Ⅱを行ったところ、質量w(mg)のCuOが得られた。また、別の10mLの水溶液Bを用いて実験Ⅲを行ったところ、濃度c(mol/L)のNaOH水溶液が、中和滴定の終点までにV(mL)必要であった。用いた水溶液B中のCu2+が、実験ⅡではすべてCuOとなり、実験Ⅲではすべて陽イオン交換樹脂によりH+に交換されたものとすると、求められるCu2+の含有量の値は、実験Ⅱと実験Ⅲで同じ値となる。このとき、w、c、Vの値の関係はどのような式で表されるか。最も適当なものを、次の選択肢のうちから一つ選べ。
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問題
大学入学共通テスト(理科)試験 令和5年度(2023年度)追・再試験 問99(化学(第3問) 問6) (訂正依頼・報告はこちら)
純粋な硫酸銅(Ⅱ)五水和物CuSO4・5H2Oを102℃で長時間加熱すると三水和物CuSO4・3H2Oが得られるが、水和水は加熱中に徐々に失われていく。そのため、試料全体で平均した組成を化学式CuSO4・xH2Oで表すと、102℃で加熱した試料では、xは3≦x≦5を満たす実数となる。また、さらに高温(150℃以上)で加熱すると、xは0まで減少し、硫酸銅(Ⅱ)無水塩CuSO4(式量160)が得られる。
加熱により、一部の水和水を失った試料Aがある。試料Aの化学式CuSO4・xH2Oにおけるxの値を求めるための実験について、次の問いに答えよ。ただし、試料A中にはCu2+、SO42-と水和水以外は含まれないものとする。
試料Aにおけるxの値は、SO42-の含有量の代わりに、Cu2+の含有量を用いて求めることもできる。試料A中のCu2+含有量を調べる2通りの手法として、次の実験Ⅱおよび実験Ⅲを考えた。
実験Ⅱ
Cu2+を含む水溶液に、水酸化ナトリウムNaOH水溶液を十分に加え、生じる沈殿をすべてろ過により取り出し、十分に加熱して純粋な酸化銅(Ⅱ)CuO(式量80)としてから、その質量を求める。
実験Ⅲ
Cu2+を含む水溶液を、陽イオン交換樹脂を詰めたカラムに通し、流出液に含まれる水素イオンH+の物質量を、中和滴定により求める。
ある質量の試料Aを溶かした水溶液Bを用意し、その10mLを用いて実験Ⅱを行ったところ、質量w(mg)のCuOが得られた。また、別の10mLの水溶液Bを用いて実験Ⅲを行ったところ、濃度c(mol/L)のNaOH水溶液が、中和滴定の終点までにV(mL)必要であった。用いた水溶液B中のCu2+が、実験ⅡではすべてCuOとなり、実験Ⅲではすべて陽イオン交換樹脂によりH+に交換されたものとすると、求められるCu2+の含有量の値は、実験Ⅱと実験Ⅲで同じ値となる。このとき、w、c、Vの値の関係はどのような式で表されるか。最も適当なものを、次の選択肢のうちから一つ選べ。
- V=25w/c
- V=25w/2c
- V=25w/4c
- V=w/40c
- V=w/80c
- V=w/160c
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この過去問の解説 (2件)
01
試料Aを溶かした水溶液B10mLに含まれるCu2+の物質量をxmolとします。
実験Ⅱより
xmol=w✕10ー3g/80g/mol
実験Ⅲより中和滴定に要した水酸化ナトリウム水溶液の物質量は
cmol/L✕V/1000L
と表すことができます。
ここで水溶液Bを陽イオン交換樹脂を通すと、Cu2+がH+に交換されるので、スルホ基を持つ陽イオン交換樹脂を用いると
(RーSO3H)2+Cu2+→(RーSO3)2Cu+2H+
という反応が起こります。
反応式よりCu2+が1molの時、H+は2mol生じているので
2✕xmol=cmol/L✕V/1000L
x=cV/2✕10ー3mol
以上のことから
cV/2✕10ー3mol=w✕10ー3g/80g/mol
cV=w/40
V=w/40c
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02
銅の物質量を計算する問題です。
10 mLの水溶液Bに含まれる銅の物質量はそれぞれの実験から以下の通り求められます。
実験Ⅱ:酸化銅の質量/分子量=銅の物質量なので、
w/80 X10-3 mol
実験Ⅲ:NaOH水溶液濃度X滴定量V/価数の比=銅の物質量なので、
cV/2 X 10-3 mol
それぞれが等しいので、
cV/2X 10-3 =w/80X 10-3
V=w/40c
となります。
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