共通テスト(理科) 過去問
令和5年度(2023年度)追・再試験
問136 (生物(第6問) 問2)

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問題

共通テスト(理科)試験 令和5年度(2023年度)追・再試験 問136(生物(第6問) 問2) (訂正依頼・報告はこちら)

次の文章を読み、後の問いに答えよ。

ヒトは、指先がうっかり熱いものに触れると、思わず手を引っ込める。このように刺激に対して無意識に起こる反応を反射という。この手を引っ込める反射では、受容器で発生した興奮が、大脳を介さずに、効果器の(a)骨格筋にすばやく伝わる。ヒトの反射の別の例として、ひざの下を軽くたたくと足が前に跳ね上がる(b)膝蓋腱(しつがいけん)反射があげられる。

神経細胞の軸索には、有髄(ゆうずい)と無髄(むずい)の2種類の神経繊維がある。次の記述a~dのうち、有髄神経繊維の特徴として適当な記述はどれか。その組合せとして最も適当なものを、後の選択肢のうちから一つ選べ。

a  ランビエ絞輪の部分でのみ興奮が発生する。
b  髄鞘(ずいしょう)は軸索の一部がふくらんだものである。
c  髄鞘は電気的な絶縁体としての役割を果たす。
d  同じ太さの無髄神経繊維と比べて興奮の伝導速度は小さい。
  • a、b
  • a、c
  • a、d
  • b、c
  • b、d
  • c、d

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この過去問の解説 (2件)

01

この問題のポイントは、有髄神経の構造と、それによって可能になる「跳躍伝導」の仕組みを正しく理解できているかということです。

 

a:適当

有髄神経繊維では、絶縁体である髄鞘が軸索を取り巻いています。

そのため、イオンの出入りによる電気的な活動(興奮)は、髄鞘が途切れているランビエ絞輪という部分でのみ起こります。

興奮が、このランビエ絞輪から次のランビエ絞輪へと飛び越えるように伝わる現象を「跳躍伝導」と呼びます。

 

b:不適当

髄鞘は軸索そのものが変形したものではありません。

シュワン細胞が軸索に幾重にも巻き付くことで形成される構造体です。

 

c:適当

髄鞘は脂質を豊富に含んでおり、電気的な絶縁体として働きます。

この絶縁性があるおかげで、軸索の膜を通したイオンの漏れを防ぎ、興奮が減衰せずに素早く次のランビエ絞輪へ伝わることを可能にします。

 

d:不適当

有髄神経繊維は、跳躍伝導を行うため、興奮が軸索を連続的に伝わる無髄神経繊維に比べて、伝導速度が圧倒的に早いのが特徴です。

選択肢2. a、c

正解です。

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02

a、cが正しいです。

 

a:ランビエ絞輪の部分は髄鞘に覆われておらず、活動電位が発生します。そのため、正しいです。

b:髄鞘は軸索の一部がふくらんだものではなく、軸索にシュワン細胞等が巻き付き、形成されています。そのため、誤りです。

c:髄鞘は電気絶縁体として働きます。そのため、正しいです。

d:有髄神経線維は跳躍伝導で伝導をおこなうため、無髄神経線維と比べて、電動速度が速くなります。そのため、誤りです。

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