共通テスト(理科) 過去問
令和6年度(2024年度)本試験
問99 (化学(第3問) 問2)
問題文
17族に属するフッ素F、塩素Cl、臭素Br、ヨウ素I、アスタチンAtはハロゲンとよばれる。Atには安定な同位体が存在しないが、F、Cl、Br、Iから推定されるとおりの物理的・化学的性質を示すとされている。Atの単体や化合物の性質に関する記述として適当でないものを、次の選択肢のうちから一つ選べ。
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問題
共通テスト(理科)試験 令和6年度(2024年度)本試験 問99(化学(第3問) 問2) (訂正依頼・報告はこちら)
17族に属するフッ素F、塩素Cl、臭素Br、ヨウ素I、アスタチンAtはハロゲンとよばれる。Atには安定な同位体が存在しないが、F、Cl、Br、Iから推定されるとおりの物理的・化学的性質を示すとされている。Atの単体や化合物の性質に関する記述として適当でないものを、次の選択肢のうちから一つ選べ。
- Atの単体の融点と沸点は、ともにハロゲン単体の中で最も高い。
- Atの単体は常温で水に溶けにくい。
- 硝酸銀水溶液をアスタチン化ナトリウムNaAt水溶液に加えると、難溶性のアスタチン化銀AgAtを生じる。
- 臭素水をNaAt水溶液に加えても、酸化還元反応は起こらない。
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この過去問の解説 (3件)
01
アスタチンAtはハロゲン族の中で最も原子番号が大きい元素です。アスタチンのことを知らなくても、F、Cl、Br、Iの周期的な性質の延長として性質を推定することになります。
正しい。
ハロゲン単体の融点・沸点は原子番号が大きいほど高くなります。これは分子量が大きいほど分子間力が強くなるためです。
正しい。
ハロゲン単体は原子番号が大きいほど無極性の性質が強まり水に溶けにくくなります。Iでも水への溶解度は低いため、Atはさらに溶けにくいと推定されます。
正しい。
ハロゲン化銀はAgFを除いて難溶性です。
誤り=正解。
ハロゲンの酸化力は原子番号が小さいほど強くなります。BrはAtより酸化力が強いため、BrがAtを酸化してAt2を生じる酸化還元反応が起きます。
ハロゲンの性質は原子番号が大きくなるにつれて、融点・沸点が上昇、水への溶解度が低下、酸化力が低下という傾向があります。
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02
今回はアスタチンAtが出てきましたが性質について知っている人はほとんどいないと思います。
なので17族のほかの元素から性質を推定することで判断をします。
Atはハロゲン元素の中で分子量が大きいため融点と沸点が高いと考えられます。
よってこの記述は正しいです。
ハロゲン元素は水に溶けにくいことよりAtも溶けにくいと考えられます。
よってこの記述は正しいです。
難溶性のアスタチン化銀AgAtはハロゲン化銀であるため、
ハロゲン銀が難溶性であることより、アスタチン化銀AgAtも難溶性であると考えられます。
よってこの記述は正しいです。
ハロゲンの酸化力はF2から順に小さくなっていきます。
なので臭素水をNaAt水溶液に加えると酸化還元反応が起こると考えられます。
この記述は誤り、よってこの選択肢が正解となります。
ハロゲンの性質や化合物について理解しましょう。
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03
ハロゲン元素に関する問題です。周期表の基本を押さえておきましょう。
周期表では下にいくほど、分子量が大きくなるため、沸点融点が上昇します。
ハロゲン元素は水に溶けにくいです。これは水との分子間力が弱いことに起因します。
ハロゲン化銀は難溶性であるため、AgAtも難溶性であることが予想されます。
周期表で下の方にあるハロゲンは上のハロゲンを酸化します。
これは、下のハロゲンの方が、原子半径が大きく、結合が弱くなるためです。
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