共通テスト(理科) 過去問
令和4年度(2022年度)本試験
問68 (物理(第1問) 問3)
問題文
質量がMで密度と厚さが均一な薄い円板がある。この円板を、外周の点Pに糸を付けてつるした。次に、円板の中心の点Oから直線OPと垂直な方向に距離dだけ離れた点Qに、質量mの物体を軽い糸で取り付けたところ、図3のようになって静止した。直線OQ上で点Pの鉛直下方にある点をCとしたとき、線分OCの長さxを表す式として正しいものを、後の選択肢のうちから一つ選べ。
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問題
共通テスト(理科)試験 令和4年度(2022年度)本試験 問68(物理(第1問) 問3) (訂正依頼・報告はこちら)
質量がMで密度と厚さが均一な薄い円板がある。この円板を、外周の点Pに糸を付けてつるした。次に、円板の中心の点Oから直線OPと垂直な方向に距離dだけ離れた点Qに、質量mの物体を軽い糸で取り付けたところ、図3のようになって静止した。直線OQ上で点Pの鉛直下方にある点をCとしたとき、線分OCの長さxを表す式として正しいものを、後の選択肢のうちから一つ選べ。
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この過去問の解説 (3件)
01
力のモーメント=力の大きさ×腕の長さ
を利用します。力のモーメントとは、大きさがある物体の回転の能力です。
点Cのまわりの力のモーメントを考えます。
点Cのまわりでは、質量Mの円板による力のモーメントと、質量mの物体による力のモーメントがつり合って静止しています。
質量Mの円板と質量mの物体の、直線OQに対して垂直な力の成分をとると、それぞれMgcos(∠CPO)、mgcos(∠CPO)となるので、点Cからの腕の長さを掛けて、点Cのまわりの力のモーメントのつり合いは
Mgcos(∠CPO)・x=mgcos(∠CPO)・(d-x)
と表すことができます。
これを解いて
Mx=m(d-x)
Mx=md-mx
Mx+mx=md
(M+m)x=md
x=md/(M+m)={m/(M+m)}d となります。
よって答えは {m/(M+m)}d です。
こちらが正解となります。
剛体(大きさのある変形しない物体)が静止するときの条件は
・かかる力の和が0(並進運動しないため)
・任意の点まわりの力のモーメントの和が0(回転運動しないため)
です。
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02
点線PCが糸の直線状にあることから、Cが重心であることが分かります。
つまり、次の式が成り立ちます。
x:d-x=m:M
それぞれの内積、外積を計算すると、
m(d-x)=Mx
md-mx=Mx
(m+M)x=md
∴x=md(m+M) となります。
これが正解です。
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03
解答 {m/(M+m)}d
解説
点Pにかかる糸の張力によるモーメントは
Cのまわりを考えると0になることを活用します。
解法1(機械的に計算する方法)
Cのまわりの力のモーメントの釣り合いより(反時計回りを正)、
0 = Mgcos(∠OPC)・x - mgcos(∠OPC)・(d-x)
0 = Mx - m(d-x)
Mx = m(d-x)
Mx = md-mx
(M+m)x = d
x = {m/(M+m)}d
よって答えは {m/(M+m)}d となります。
解法2(推奨: 慣れると楽な方法)
点Cのまわりの力のモーメントの釣り合いに関して比で考える。
腕の長さの比は力の逆比になるので、
OC:CQ = (Qにかかる力のOPに平行な成分):(Oにかかる力のOPに平行な成分)
OC:CQ = (Qにかかる力):(Oにかかる力)
x:(d-x) = mg:Mg
x:(d-x) = m:M ←慣れたらいきなりこの式を書ける
Mx = m(d-x)
これをxについて解いて答えは {m/(M+m)}d となります。
解法3(重心の定義を使う解法)
点Oに質量M, 点Qに質量mの物体があって、
その重心がCになっていると考えることができます。
重心の定義式より
x = (M×0 + m×d)/(M+m)
式を整理して答えは {m/(M+m)}d となります。
この選択肢が正解となります。
力のモーメントの釣り合いや重心の定義について復習しておきましょう。
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