共通テスト(理科) 過去問
令和4年度(2022年度)本試験
問87 (物理(第4問) 問2)

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問題

共通テスト(理科)試験 令和4年度(2022年度)本試験 問87(物理(第4問) 問2) (訂正依頼・報告はこちら)

次の文章を読み、後の問いに答えよ。

水素原子を、図1のように、静止した正の電気量eを持つ陽子と、そのまわりを負の電気量-eを持つ電子が速さv、軌道半径rで等速円運動するモデルで考える。陽子および電子の大きさは無視できるものとする。陽子の質量をM,電子の質量をm,クーロンの法則の真空中での比例定数をk0,プランク定数をh,万有引力定数をG,真空中の光速をcとし、必要ならば、表1の物理定数を用いよ。

表1 物理定数
万有引力定数 ( G ) [6.7✕10-11N・m2/kg2]
プランク定数 ( h ) [6.6✕10-34J・s]
クーロンの法則の真空中での比例定数 ( k0 ) [9.0✕109N・m2/C2]
真空中の光速 ( c ) [3.0✕108m/s]
電気素量 ( e ) [1.6✕10-19C]
陽子の質量 ( M ) [1.7✕10-27kg]
電子の質量 ( m ) [9.1✕10-31kg]

次の文章中の空欄(  )に入れる数値として最も適当なものを、後の選択肢のうちから一つ選べ。

水素原子中の電子と陽子の間にはたらくニュートンの万有引力と静電気力の大きさを比較すると、万有引力は静電気力のおよそ(  )倍であることがわかる。万有引力はこのように小さいので、電子の運動を考える際には、万有引力は無視してよい。
問題文の画像
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この過去問の解説 (3件)

01

万有引力の大きさは、2物体の質量の積に比例し、距離の2乗に反比例します。

よって万有引力の大きさをF1とすると、G(万有引力定数)を利用して

F1=G(Mm/r2) と表せます。

また、クーロンの法則より、2つの点電荷どうしにはたらく静電気力の大きさは、距離の2乗に反比例し、電気量の積に比例します。

よって静電気力の大きさをF2とすると、k0(クーロンの比例定数)を利用して

F2=k0(|e2|/r2) と表せます。

 

この問題ではF1がF2のおよそ何倍であるかを問われているので、

F1÷F2を計算して

F1÷F2=G(Mm/r2)÷k0(|e2|/r2)=GMm/k0e2

ここに与えられた数値を代入して

(6.7×10-11)(1.7×10-27)(9.1×10-31) / (9.0×109)(1.6×10-19)2

 

ここではおよそ何倍か(10の何乗倍か)がわかればいいので、10の累乗以外の数は無視して考えてみます。

すると

(10-11×10-27×10-31) / {109×(10-19)2}

=10-11×10-27×10-31×10-9×1038

=10-40

となります。

 

よって答えは 10-40 倍 です。

 

選択肢4. 10-40

こちらが正解となります。

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02

万有引力と静電気力の公式を覚えていればそれに当てはめて概算すればいい問題ですが、この設問内の情報だけでも解答することができます。

単位に注目してみましょう。

万有引力定数Gの単位はN・m2/kg2なので、質量(kg)を2回かけて、距離(m)の2乗で割ればいいです。

また、静電気力(クーロンの法則の真空中での比例定数)の単位は9.0✕109N・m2/C2なので、電気素量(C)の2乗をかけて、2乗で割ればいいです。

今回はこれらの比がだいたいどれくらいかを求められているのでひたすら計算していくとおよそ10-40となります。

選択肢4. 10-40

これが正解です。

参考になった数0

03

解答 10-40

 

解説

水素原子中の電子と陽子の間に働く万有引力と

静電気力の大きさを比較する問題です。

陽子と電子の電気量の絶対値は

ともに電気素量eであることに注意して計算します。

 

(万有引力の大きさ)÷(静電気力の大きさ)

=(GmM/r2)÷(k0e2/r2)

=(GmM)÷(k0e2)

={6.7✕10-11・9.1✕10-31・1.7✕10-27}

 ÷{9.0✕109・(1.6✕10-19)2}

=(9.1・1.7・6.7✕10-69)÷(9.0・1.6・1.6✕10-29)

={(9.1・1.7・6.7)/(9.0・1.6・1.6)}✕10-40

これ以降は大雑把な計算でよく、例えば

 ・9.1と9.0が近い値なので約分

 ・1.7と1.6が近い値なので約分

 ・6.7はだいたい1.6の4倍

とみなして

≒4✕10-40 (そのまま計算すると4.5×10-40)

 

よって答えは 10-40 となります。

選択肢4. 10-40

この選択肢が正解となります。

まとめ

大雑把な計算ができればよい問題です。

不要な細かい部分に時間をかけないよう

工夫して計算しましょう。

参考になった数0