大学入学共通テスト(理科) 過去問
令和4年度(2022年度)本試験
問112 (化学(第4問) 問4(b))

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問題

大学入学共通テスト(理科)試験 令和4年度(2022年度)本試験 問112(化学(第4問) 問4(b)) (訂正依頼・報告はこちら)

必要があれば,原子量は次の値を使うこと。

H 1.0  C 12  N 14  O 16 Na 23  S 32  Cl 35.5  Ca 40

気体は、実在気体とことわりがない限り、理想気体として扱うものとする。

 

カルボン酸を適当な試薬を用いて還元すると、第一級アルコールが生成することが知られている。カルボキシ基を2個もつジカルボン酸(2価カルボン酸)の還元反応に関する次の問いに答えよ。

示性式HOOC(CH22COOHのジカルボン酸を試薬Xで還元すると、炭素原子を4個もつ化合物Yが反応の途中に生成した。Yは銀鏡反応を示さず、NaHCO3水溶液を加えてもCO2を生じなかった。また、86mgのYを完全燃焼させると、CO2176mgとH2O54mgが生成した。Yの構造式として最も適当なものを、次の選択肢のうちから一つ選べ。

  • OHC-(CH22-CHO
  • HO-(CH23-COOH
  • CH2=CH-CH2-COOH
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この過去問の解説 (1件)

01

構造式を決定する問題です。

 

●問題文に“Yは銀鏡反応を示さなかった”と書いてあります。
 銀鏡反応:アンモニア性硝酸銀水溶液にアルデヒドを加えて加熱すると

       還元作用のあるアルデヒドによってAg+がAgになり

       鏡のような見た目の銀が析出する。
 よって、Yはアルデヒド基(-CHO)を持たないことが分かります。

 

●次に“YにNaHCO3水溶液を加えてもCO2を生じなかった”とあります。
 Yがカルボキシル基を持っていれば、下式のようにNaHCO3と中和反応を起こし

 CO2を生成するはずです。

   CH3COOH +NaHCO3→CH3COONa+CO2+H2O
 よって、Yはカルボキシル基(-COOH)を持たないことが分かります。


●ここで選択肢は3つに絞られました。
 “86mgのYを完全燃焼させると、CO2176mgとH2O54mgが生成する”
 が残されたヒントとなりました。

 3種類の化合物の燃焼反応式を書き、条件が一致する選択肢を探します。

 また、3種類の化合物の分子量も計算する必要があります。

  ⓐC4H4O3(分子量100)+7/2O2→4CO2+2H2O
  ⓑC4H6O2(分子量86)+9/2O2→4CO2+3H2O
  ⒸC4H8O2(分子量88)+5O2→4CO2+4H2O

 このうちⓑはYが1mol(88g)燃焼した時4molのCO2(176g)、3molのH2O(54g)

 が生成するため条件に一致します。

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