大学入学共通テスト(理科) 過去問
令和4年度(2022年度)追・再試験
問51 (生物基礎(第3問) 問2)
問題文
(a)森林は、世界的に広く見られる植生である。日本では戦後、木材需要の高まりを背景に、広葉樹林の伐採跡地にスギなどの針葉樹を植栽して、人工林に転換する政策が進められた。しかし近年、適切な管理が施されず過密になった人工林が問題となっている。そこで、過密な人工林において、針葉樹の大部分を伐採(間伐)する実験が行われている。間伐が及ぼす初期の影響を調べるため、20年前にスギを植栽した人工林に設けた区画の半数において、スギの本数(密度)が3分の1になるまで間伐した。図1は、間伐しなかった区画(以下、無間伐区)と、間伐した区画(以下、間伐区)において、広葉樹(陽樹と陰樹)の幼木を5年間観察し、種数の平均値を示したものである。
陽樹と陰樹との違いを踏まえて、図1の結果から導かれる考察として適当なものを、次の選択肢のうちから二つ選べ。
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問題
大学入学共通テスト(理科)試験 令和4年度(2022年度)追・再試験 問51(生物基礎(第3問) 問2) (訂正依頼・報告はこちら)
(a)森林は、世界的に広く見られる植生である。日本では戦後、木材需要の高まりを背景に、広葉樹林の伐採跡地にスギなどの針葉樹を植栽して、人工林に転換する政策が進められた。しかし近年、適切な管理が施されず過密になった人工林が問題となっている。そこで、過密な人工林において、針葉樹の大部分を伐採(間伐)する実験が行われている。間伐が及ぼす初期の影響を調べるため、20年前にスギを植栽した人工林に設けた区画の半数において、スギの本数(密度)が3分の1になるまで間伐した。図1は、間伐しなかった区画(以下、無間伐区)と、間伐した区画(以下、間伐区)において、広葉樹(陽樹と陰樹)の幼木を5年間観察し、種数の平均値を示したものである。
陽樹と陰樹との違いを踏まえて、図1の結果から導かれる考察として適当なものを、次の選択肢のうちから二つ選べ。
- 無間伐区では、時間の経過とともに陽樹の種数が増加した。
- 無間伐区では、時間が経過しても広葉樹の種数に変化がなかった。
- 間伐区では、間伐した後、陽樹の種数が陰樹の種数を上回った。
- 間伐区では、時間の経過とともに陰樹の種数が減少した。
- 間伐には、広葉樹の種数を増加させる効果があり、間伐した年後にはその効果がみられた。
- 間伐は、広葉樹の種数には影響を及ぼさなかったが、陽樹の種数を増加させ、陰樹の種数を減少させる効果があった。
- 間伐には、広葉樹の種数を減少させる効果があり、時間が経過するにつれてその効果が大きくなった。
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