大学入学共通テスト(理科) 過去問
令和4年度(2022年度)追・再試験
問66 (地学基礎(第3問) 問2)

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問題

大学入学共通テスト(理科)試験 令和4年度(2022年度)追・再試験 問66(地学基礎(第3問) 問2) (訂正依頼・報告はこちら)

次の文章は、宮沢賢治による「銀河鉄道の夜」からの抜粋であり、ジョバンニとカムパネルラの二人が銀河鉄道に乗って天の川を旅している途中、石炭袋の近くに差しかかった場面を描写している。石炭袋とは、後の図1に示された、みなみじゅうじ座に実在する暗黒星雲である。この文章を読み、後の問いに答えよ。

「あ、あすこ石炭袋だよ。そらの穴だよ。」カムパネルラが、少しそっちを避けるようにしながら、(a)天の川のひととこを指さしました。ジョバンニはそっちを見て、まるでぎくっとしてしまいました。天の川のひととこに(b)大きなまっくらな穴が、どほんとあいているのです。その底がどれほど深いか、その奥に何があるか、いくら目をこすってのぞいてもなんにも見えず、ただ目がしんしんと痛むのでした。
(出典:谷川徹三編「童話集 銀河鉄道の夜 他十四篇」)

文章中の下線部(a)に関連して、天の川銀河(銀河系)について述べた文として誤っているものを、次の選択肢のうちから一つ選べ。
問題文の画像
  • 夜空に見える天の川は、多数の恒星の集まりである。
  • 太陽系は、天の川銀河の円盤部内に存在する。
  • 天の川銀河の中心は、太陽系から5万光年以上離れている。
  • 球状星団は、天の川銀河のハロー全体に広がって分布している。

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この過去問の解説 (2件)

01

この問題は、天の川銀河(銀河系)の構造や距離に関する基礎知識を問うものです。

各選択肢を確認します。

選択肢1. 夜空に見える天の川は、多数の恒星の集まりである。

正しい記述です。

夜空に帯のように見える天の川は、銀河系の円盤部に存在する非常に多くの恒星の光が重なって見えているものです。


 

選択肢2. 太陽系は、天の川銀河の円盤部内に存在する。

正しい記述です。

太陽系は、銀河系の円盤部にあるオリオン腕(局所腕)付近に位置しています。


 

選択肢3. 天の川銀河の中心は、太陽系から5万光年以上離れている。

誤りです。

 銀河系の中心は、太陽系から約2.6万光年の距離にあります。
 したがって、5万光年以上という値は実際より大きすぎるため誤った記述です。

選択肢4. 球状星団は、天の川銀河のハロー全体に広がって分布している。

正しい記述です。

球状星団は銀河の中心を取り囲むように、ハロー(銀河を取り巻く球状の領域)に広く分布しています。


 

まとめ

以上より、誤っているものは

「天の川銀河の中心は、太陽系から5万光年以上離れている。」

です。

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02

私たちが見ている天の川とは、「天の川銀河」という銀河系を内側から見た姿です。

選択肢1. 夜空に見える天の川は、多数の恒星の集まりである。

天の川銀河には多数の恒星が集まっていて、それらが帯状に見えているわけです。

よって、「天の川は、多数の恒星の集まりである。」は、正しいと言えます。

選択肢2. 太陽系は、天の川銀河の円盤部内に存在する。

太陽系は、銀河の中心がら外れた、「天の川銀河の円盤部に存在している」。

これは、正しいと言えます。

選択肢3. 天の川銀河の中心は、太陽系から5万光年以上離れている。

太陽系から、天の川銀河の中心は「約2万6千光年離れています」。

よって、「5万光年」というのは誤りとなります。

選択肢4. 球状星団は、天の川銀河のハロー全体に広がって分布している。

球状星団とは、古い恒星が集まった星団のことです。銀河の円盤部分ではなく、天の川銀河を取り囲むように広く分布しています。

よって、「球状星団は、天の川銀河のハロー全体に広がって分布している」というのは、正しいと言えます。

まとめ

以上の選択肢から「誤っている」選択肢は、「天の川銀河の中心は、太陽系から5万光年以上離れている」になります。

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