大学入学共通テスト(理科) 過去問
令和4年度(2022年度)追・再試験
問87 (物理(第4問) 問1(1))
問題文
結晶の規則正しく配列した原子配列面(格子面)にX線を入射させると、X線は何層にもわたる格子面の原子によって散乱される。このとき、X線の波長がある条件を満たせば、散乱されたX線が互いに干渉し強め合う。まず一つの格子面を構成する多くの原子で散乱されるX線に注目すると、反射の法則を満たす方向に進むX線どうしは、強め合う。これを反射X線という。また、隣り合う格子面における反射X線が同位相であれば、それぞれの格子面で反射されるX線は強め合う。図1は、間隔dの隣り合う格子面に角度θで入射した波長λのX線が、格子面上の原子によって同じ角度θの方向に反射された場合を示している。
次の文章中の空欄( a )に入れる数式として正しいものを、選択肢のうちから一つ選べ。
図1の2層目の格子面で反射される(Ⅱ)のX線は、1層目の格子面で反射される(Ⅰ)のX線より( a )だけ経路が長い。
この経路差が( b )の整数倍のときに常に強め合う。
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問題
大学入学共通テスト(理科)試験 令和4年度(2022年度)追・再試験 問87(物理(第4問) 問1(1)) (訂正依頼・報告はこちら)
結晶の規則正しく配列した原子配列面(格子面)にX線を入射させると、X線は何層にもわたる格子面の原子によって散乱される。このとき、X線の波長がある条件を満たせば、散乱されたX線が互いに干渉し強め合う。まず一つの格子面を構成する多くの原子で散乱されるX線に注目すると、反射の法則を満たす方向に進むX線どうしは、強め合う。これを反射X線という。また、隣り合う格子面における反射X線が同位相であれば、それぞれの格子面で反射されるX線は強め合う。図1は、間隔dの隣り合う格子面に角度θで入射した波長λのX線が、格子面上の原子によって同じ角度θの方向に反射された場合を示している。
次の文章中の空欄( a )に入れる数式として正しいものを、選択肢のうちから一つ選べ。
図1の2層目の格子面で反射される(Ⅱ)のX線は、1層目の格子面で反射される(Ⅰ)のX線より( a )だけ経路が長い。
この経路差が( b )の整数倍のときに常に強め合う。
- d sinθ
- 2d sinθ
- d cosθ
- 2d cosθ
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この過去問の解説 (2件)
01
図1の2層目の格子面で反射される(Ⅱ)のX線は、1層目の格子面で反射される(Ⅰ)のX線より
2dsinθだけ経路が長いです。
1層目の格子面で反射される(Ⅰ)のX線から
2層目の格子面で反射される(Ⅱ)のX線へ垂線を引きます。
求める経路の差は、垂線と(Ⅱ)のX線の交点から
(Ⅱ)のX線が反射した原子までの距離の2倍です。
求める長さは左右対称なので片方の長さを求め、
2倍することで求めます。
垂線・格子間距離d・求める経路の差の直角三角形から
求められます。
垂線と格子間距離dのなす角がθ、
垂線と求める経路差のなす角が直角となります。
したがって、求める経路の差はの長さは
dsinθとなります。
求める経路の差はその2倍の長さなので
答えは
2dsinθとなります。
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02
(Ⅱ)のX線が、1層目の格子面で反射される(Ⅰ)のX線より経路が長い部分は、
図のように黒い垂線を引いたときの赤い線の部分です。
この時、黒い線と赤い線と点線で作られる直角三角形を考えると、
点線の長さがdで、点線と黒線でなす角がθなので、
赤線1つあたりdsinθとなり、2つ分なので2dsinθとわかります。
この2dsinθという値はBraggの公式として非常によく出てきます。
覚えておくといいかもしれません。
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