大学入学共通テスト(理科) 過去問
令和5年度(2023年度)本試験
問70 (物理(第1問) 問1)

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問題

大学入学共通テスト(理科)試験 令和5年度(2023年度)本試験 問70(物理(第1問) 問1) (訂正依頼・報告はこちら)

次の問いに答えよ。

変形しない長い板を用意し、板の両端の下面に細い角材を取り付けた。水平な床の上に、二つの体重計a、Bを離して置き、それぞれの体重計が正しく重さを計測できるように板をのせた。
図1のように、体重計ではかると60kgの人が、板の全長を2:1に内分する位置(体重計Aから遠く、体重計Bに近い)に、片足立ちでのって静止した。このとき、体重計AとBの表示は、それぞれ何kgを示すか。数値の組合せとして最も適当なものを、後の選択肢のうちから一つ選べ。ただし、板と角材の重さは考えなくてよいものとする。
問題文の画像
  • 体重計a:30  体重計b:30
  • 体重計a:60  体重計b:60
  • 体重計a:20  体重計b:40
  • 体重計a:40  体重計b:20
  • 体重計a:40  体重計b:80
  • 体重計a:80  体重計b:40

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この過去問の解説 (2件)

01

解答 体重計a:20  体重計b:40

 

簡潔な解説

板の全長を2:1に内分する位置に人は立っているため、

体重計には人の体重60kg相当の負荷が

その逆比の1:2に分散されてかかります。

aには20kg、bには40kgの負荷がかかることになります。

(人が近い方であるbの方が負荷が大きくなります。)

答えは 体重計a:20  体重計b:40 となります。

 

詳細な解説

板は体重計a、bおよび人から垂直抗力を受けます。

体重計から受ける垂直抗力の大きさをそれぞれNa、Nbとします。

人から受ける垂直抗力は60kgf(重量キログラム)です。

板(剛体とみなし、長さはLとする)は静止しているので、

力のモーメントの釣り合い・力の釣り合いの2式を考えます。

①aのまわりの力のモーメントの釣り合い(反時計回りを正): 

 0 = Nb×L - 60kgf × (2/3)L

 変形して Nb = 40kgf

②力の釣り合い(鉛直上向きを正):

 0 = Na + Nb - 60kgf

 変形して Na = 60kgf - Nb = 20kgf

 

まとめると Na = 20kgf Nb = 40kgf となります。

作用反作用の法則より

体重計に表示される値はNaおよびNbに相当します。

よって答えは 体重計a:20  体重計b:40 となります。

選択肢3. 体重計a:20  体重計b:40

この選択肢が正解となります。

まとめ

1kgの物質が地球上で受ける力は1kgf(重量キログラム)です。

kgは質量の単位、kgfは力の単位(ニュートンの仲間)です。

kgfはkgwなどとも書きます。

体重計の問題ではこの単位を使うと楽に計算できます。

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02

板は変形せず、静止しているため力とモーメントがつり合います。

人の体重60 kgで人は板の全長を 2:1 に内分する位置、つまりAから 2/3 L、Bから 1/3 L の位置(Bに近い)に置きます。

B×L=60×2/3​L

B=40

力のつり合いより

A+B=60 

A=20

選択肢1. 体重計a:30  体重計b:30

人が中央に立っている場合、今回はB寄りなので不適です。

選択肢2. 体重計a:60  体重計b:60

合計120 kgになってしまい力のつり合いに反します。

選択肢3. 体重計a:20  体重計b:40

Bに近い位置ほど、Bの負担が大きくなるため、距離に反比例する支える力を正しく反映しています。

選択肢4. 体重計a:40  体重計b:20

人がA寄りの場合の結果です。

選択肢5. 体重計a:40  体重計b:80

合計120 kgで力のつり合いが崩れるため不適です。

選択肢6. 体重計a:80  体重計b:40

合計120 kgで力のつり合いが崩れるため不適です。

まとめ

板が静止しているので、体重計AとBの合計は必ず60 kgになります。

人はBに近い位置に立っているため、Bの値が大きくなり、比から A:20 kg、B:40 kg と分かる。

「合計が体重に一致するか」「近い支点ほど値が大きいか」を先に確認すると、計算前に選択肢を絞れます。

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