大学入学共通テスト(理科) 過去問
令和5年度(2023年度)本試験
問158 (生物(第6問) 問2)
問題文
ヒカルさんとユウさんは、アユの縄張りと群れについて話をした。
ヒカル:この前、アユの縄張りのことが授業に出てきたよね。教科書には、縄張りを持つアユと群れるアユがいるって書いてあったけど、そうなったのは個体どうしが(a)資源をめぐって争った結果だよね。縄張り個体と群れ個体との間には何か違いがあるのかな。
ユウ:そうだね。縄張りを維持することで食物の藻類を確保できるのだったら、縄張り個体と群れ個体の成長も違うかもしれないね。アユの縄張りに関する論文があるかインターネットで調べてみようよ。
ヒカルさんとユウさんは、実験1・実験2を行った論文を見つけた。
実験1 集団で飼育していたアユの体重を測定し、標識を付けて個体を識別できるようにした。その後、大きさや環境条件が等しい人工水路A~Eのそれぞれに、異なる数のアユを放した。1か月後に、縄張り個体の数、群れ個体の数、および縄張りの大きさを調べたところ、表1の結果が得られた。また、実験前の体重が重かった個体が縄張り個体に、軽かった個体が群れ個体になっていた。さらに、実験期間中の体重増加量は、どの水路でも、縄張り個体になったアユが、群れ個体になったアユよりも大きかった。なお、アユの食物は水路の底面に生える藻類のみであり、同じ水路内において、縄張り個体間で縄張りの大きさにほとんど違いはなかった。
実験2 実験1の後、水路Dから全ての縄張り個体を、水路Eから全ての群れ個体を、それぞれ取り除いた。1か月後に調べたところ、どちらの水路でも、縄張り個体と群れ個体が観察された。
実験1・実験2の結果から導かれる考察や推論として適当でないものを、次の選択肢のうちから一つ選べ。
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問題
大学入学共通テスト(理科)試験 令和5年度(2023年度)本試験 問158(生物(第6問) 問2) (訂正依頼・報告はこちら)
ヒカルさんとユウさんは、アユの縄張りと群れについて話をした。
ヒカル:この前、アユの縄張りのことが授業に出てきたよね。教科書には、縄張りを持つアユと群れるアユがいるって書いてあったけど、そうなったのは個体どうしが(a)資源をめぐって争った結果だよね。縄張り個体と群れ個体との間には何か違いがあるのかな。
ユウ:そうだね。縄張りを維持することで食物の藻類を確保できるのだったら、縄張り個体と群れ個体の成長も違うかもしれないね。アユの縄張りに関する論文があるかインターネットで調べてみようよ。
ヒカルさんとユウさんは、実験1・実験2を行った論文を見つけた。
実験1 集団で飼育していたアユの体重を測定し、標識を付けて個体を識別できるようにした。その後、大きさや環境条件が等しい人工水路A~Eのそれぞれに、異なる数のアユを放した。1か月後に、縄張り個体の数、群れ個体の数、および縄張りの大きさを調べたところ、表1の結果が得られた。また、実験前の体重が重かった個体が縄張り個体に、軽かった個体が群れ個体になっていた。さらに、実験期間中の体重増加量は、どの水路でも、縄張り個体になったアユが、群れ個体になったアユよりも大きかった。なお、アユの食物は水路の底面に生える藻類のみであり、同じ水路内において、縄張り個体間で縄張りの大きさにほとんど違いはなかった。
実験2 実験1の後、水路Dから全ての縄張り個体を、水路Eから全ての群れ個体を、それぞれ取り除いた。1か月後に調べたところ、どちらの水路でも、縄張り個体と群れ個体が観察された。
実験1・実験2の結果から導かれる考察や推論として適当でないものを、次の選択肢のうちから一つ選べ。
- どの水路でも、実験1の後は、実験の前に比べて、体重の個体差がより大きくなった。
- 実験1終了時の水路内における縄張りの総面積は、どの水路でも変わらなかった。
- 実験2の結果、水路Dでは、より体重の重い個体が縄張り個体になった。
- 実験2の結果、水路Eでは、各縄張り個体の縄張りは、より大きくなった。
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