共通テスト(理科) 過去問
令和5年度(2023年度)追・再試験
問44 (生物基礎(第3問) 問2)

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問題

共通テスト(理科)試験 令和5年度(2023年度)追・再試験 問44(生物基礎(第3問) 問2) (訂正依頼・報告はこちら)

次の文章を読み、後の問いに答えよ。

森林内の光環境は、森林の階層によって、また、季節によって大きく変動する。(a)森林内には、各階層や季節の光環境に適応した植物種が生育している。図1は、日本のある極相林の林床とその近隣の裸地における、光の量の季節変化を示したものである。この森林の林床には、春植物と呼ばれる多年生草本が生育する。(b)春植物は、3月から4月にかけて新しい葉を広げ、地上部は夏前に枯れる。春植物は、図1中の*の期間の豊富な光を利用して光合成を行い、有機物を地下部に蓄えて翌年の成長や繁殖に利用している。

下線部(a)に関連して、林床に届く光の量と森林の構成種に関する次の文章中のア~ウに入る語句の組合せとして最も適当なものを、後の選択肢のうちから一つ選べ。

陽樹の芽ばえは、陰樹の芽ばえに比べて( ア )が高いため、光の弱い森林の林床では生育しにくい。しかし、( イ )に伴って林床に十分な光が差し込むと、陽樹の芽ばえも生育できるようになる。このような環境の変化は、森林における( ウ )に貢献している。
問題文の画像
  • ア:光飽和点  イ:ギャップの形成  ウ:生物の多様性の維持
  • ア:光飽和点  イ:ギャップの形成  ウ:遷移の進行
  • ア:光飽和点  イ:一次遷移の開始  ウ:生物の多様性の維持
  • ア:光飽和点  イ:一次遷移の開始  ウ:遷移の進行
  • ア:光補償点  イ:ギャップの形成  ウ:生物の多様性の維持
  • ア:光補償点  イ:ギャップの形成  ウ:遷移の進行
  • ア:光補償点  イ:一次遷移の開始  ウ:生物の多様性の維持
  • ア:光補償点  イ:一次遷移の開始  ウ:遷移の進行

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この過去問の解説 (2件)

01

陽樹は強い光の下でよく成長する植物であり、弱い光では光合成量が不足しやすいです。植物では、光合成量=呼吸量となる光の強さを「光補償点」といいます。陽樹は、陰樹よりも弱光に対応していないため、「光補償点」が高いです。

 

森林では、大木が倒れると林冠にすき間ができ、林床へ光が届くようになります。この現象を、「ギャップの形成」といいます。ギャップの形成によって、陽樹の芽生えも生育できるようになります。

 

ギャップの形成によって、陰樹が有利な暗い場所と陽樹が成長できる明るい場所の両方が森林に存在するようになります。

このような環境の変化は、森林における「生物の多様性の維持」に貢献しているといえます。

 

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02

陽樹と陰樹では光補償点が異なり、陽樹の芽ばえは、陰樹の芽ばえに比べて光補償点が高いです。そのため、光の弱い森林の林床では、陽樹は生育しにくいです。

しかし、倒木などによりギャップが形成されると林床に光が差し込み、陽樹も生育できるようになります。

このように、光環境が変化すると陽樹と陰樹の両方が生育可能となり、森林における生物の多様性の維持に繋がります。




 

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