共通テスト(理科) 過去問
令和5年度(2023年度)追・再試験
問53 (地学基礎(第1問) 問6)

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問題

共通テスト(理科)試験 令和5年度(2023年度)追・再試験 問53(地学基礎(第1問) 問6) (訂正依頼・報告はこちら)

岩石に関する次の問いに答えよ。

火山岩について述べた文として適当なものを、次の選択肢のうちから二つ選べ。
  • 岩石中に含まれるAl2O3量(質量%)で火山岩の分類は行われる。
  • ガラス質の物質が含まれることがある。
  • 大きさのほぼそろった結晶からなる等粒状(とうりゅうじょう)組織をもつものが多い。
  • 粗粒な結晶と細粒な結晶などからなる斑状(はんじょう)組織をもつものが多い。
  • 底盤(ていばん)(バソリス)と呼ばれる大規模な岩体をつくることがある。

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この過去問の解説 (3件)

01

火山岩は、マグマが地表や地表付近で急冷されてできる岩石です。

冷却速度が速いほど結晶が育ちにくく、斑状組織やガラス質が生まれます。

また、火山岩の種類はSiO₂(二酸化ケイ素)の質量% で分類されます。

この2点を押さえておくと、選択肢の正誤をすばやく判断できます。
では、問題を見てみましょう。

選択肢1. 岩石中に含まれるAl2O3量(質量%)で火山岩の分類は行われる。

火山岩の分類は SiO₂(二酸化ケイ素)の質量% をもとに行います。Al₂O₃(酸化アルミニウム)は分類基準に使いません。
そのため、この選択肢は誤りです。
 

選択肢2. ガラス質の物質が含まれることがある。

火山岩は急冷されるため、結晶化しきれなかった部分が 火山ガラス(ガラス質) として残ることがあります。黒曜石はその代表例です。
そのため、この選択肢は正しいです。
 

選択肢3. 大きさのほぼそろった結晶からなる等粒状(とうりゅうじょう)組織をもつものが多い。

等粒状組織は深成岩の特徴です。深部でゆっくり冷えると、すべての鉱物が同じくらいの大きさに成長します。火山岩には見られません。
そのため、この選択肢は誤りです。

選択肢4. 粗粒な結晶と細粒な結晶などからなる斑状(はんじょう)組織をもつものが多い。

斑状組織は火山岩に特有の組織です。地下深部でゆっくり成長した大きな結晶(斑晶)が、急冷されてできた細粒の部分(石基)の中に散らばっています。
そのため、この選択肢は正しいです。
 

選択肢5. 底盤(ていばん)(バソリス)と呼ばれる大規模な岩体をつくることがある。

バソリスは深成岩がつくる大規模な岩体です。火山岩は地表や浅い場所に産出するため、バソリスを形成しません。
そのため、この選択肢は誤りです。
 

まとめ

・火山岩の分類基準は SiO₂の質量%(Al₂O₃ではない)
・火山岩は急冷斑状組織・ガラス質が生じやすい
・等粒状組織・バソリスは深成岩の特徴

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02

火山岩の特徴(組織・成分・産状)を正しく理解しているかを問う問題です。

選択肢1. 岩石中に含まれるAl2O3量(質量%)で火山岩の分類は行われる。

誤りです。

火山岩は主にSiO₂量によって分類されます。

選択肢2. ガラス質の物質が含まれることがある。

正しい記述です。

急冷により結晶化が進まず、黒曜石のようにガラス質が含まれることがあります。

選択肢3. 大きさのほぼそろった結晶からなる等粒状(とうりゅうじょう)組織をもつものが多い。

誤りです。

等粒状組織はゆっくり冷えてできる深成岩の特徴です。

選択肢4. 粗粒な結晶と細粒な結晶などからなる斑状(はんじょう)組織をもつものが多い。

正しい記述です。

地下である程度成長した結晶と、地表付近で急冷した細粒部分からなる斑状組織が一般的です。

選択肢5. 底盤(ていばん)(バソリス)と呼ばれる大規模な岩体をつくることがある。

誤りです。

底盤は地下深くで形成される深成岩の大規模な岩体です。

まとめ

以上より、正しい記述は、

「ガラス質の物質が含まれることがある。」

「粗粒な結晶と細粒な結晶などからなる斑状(はんじょう)組織をもつものが多い。」

です。

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03

まず、火成岩の特徴について整理しましょう。

・火成岩は地表付近で急冷してできる岩石。

・急冷のため、結晶は小さく、ガラス質を含むことがある。

・斑状組織(粗粒結晶と細粒基質)を持つことが多い。

・等粒状組織は深成岩の特徴。

・大規模な岩体(バソリス)は深成岩の特徴。

・火成岩の分類はSiO₂量やアルカリ成分に基づくのが一般的で、Al₂O₃の質量%だけで分類するわけではない。

 

この特徴をもとに、各選択肢を見ていきましょう。

選択肢1. 岩石中に含まれるAl2O3量(質量%)で火山岩の分類は行われる。

火成岩の分類は、Al2O3量(質量%)ではなく、主にSiO₂量やアルカリ成分で行われます。

そのため、この選択肢は誤りと言えます。

選択肢2. ガラス質の物質が含まれることがある。

火成岩は急冷されるため、ガラス質を含むことがあるので、この選択肢は正しいと言えます。

選択肢3. 大きさのほぼそろった結晶からなる等粒状(とうりゅうじょう)組織をもつものが多い。

大きさのそろった等粒状組織を持つのは、火成岩ではなく、深成岩の特徴です。そのため、この選択肢は誤りと言えます。

選択肢4. 粗粒な結晶と細粒な結晶などからなる斑状(はんじょう)組織をもつものが多い。

火成岩の典型的な組織は斑状組織のため、この選択肢は正しいと言えます。

選択肢5. 底盤(ていばん)(バソリス)と呼ばれる大規模な岩体をつくることがある。

底盤(バソリス)は、深成岩の特徴のため、この選択肢は誤りとなります。

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