共通テスト(理科) 過去問
令和5年度(2023年度)追・再試験
問61 (地学基礎(第4問) 問2)

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問題

共通テスト(理科)試験 令和5年度(2023年度)追・再試験 問61(地学基礎(第4問) 問2) (訂正依頼・報告はこちら)

自然災害に関する次の問いに答えよ。

台風の通過に伴って、臨海部では、高潮による浸水などの被害が生じることがある。台風によって高潮が引き起こされる要因、または高潮による水位上昇がより深刻な被害につながる要因として適当でないものを、次の選択肢のうちから一つ選べ。
  • 台風による気圧低下のため、海面が吸い上げられる。
  • 台風による強風により、海水が沿岸に吹き寄せられる。
  • 高潮による水位上昇を、海陸風がさらに増大させる。
  • 高潮の発生が満潮時と重なる。

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この過去問の解説 (3件)

01

高潮は、台風に伴う気圧の低下や強風によって海面が異常に上昇する現象です。
満潮と重なると被害が特に大きくなります。

この問題では、高潮の要因として「適当でないもの」を選びます。
では、問題を見てみましょう。
 

選択肢1. 台風による気圧低下のため、海面が吸い上げられる。

気圧が1hPa低下すると、海面は約1cm上昇します(吸い上げ効果)。
台風の中心付近は周囲より気圧が大きく低下するため、海面が吸い上げられて水位が上昇します。これは高潮の主要な原因の一つです。
そのため、この文章は正しいです。

 

選択肢2. 台風による強風により、海水が沿岸に吹き寄せられる。

強い風が沿岸に向かって吹くと、海水が岸に向かって押し付けられ、水位が上昇します(吹き寄せ効果)。これも高潮の主要な原因の一つです。
そのため、この文章は正しいです。

選択肢3. 高潮による水位上昇を、海陸風がさらに増大させる。

海陸風は昼夜の温度差によって生じる局地的な風で、規模が小さく風速も弱いです。
台風による高潮の水位上昇をさらに増大させるほどの影響力はありません。
高潮に影響するのは台風の強風や気圧変化であり、海陸風は関係しません。
そのため、この選択肢は正しくないため、回答として正解です。
 

選択肢4. 高潮の発生が満潮時と重なる。

通常の満潮時には潮位が高くなっています。
そこに高潮が重なると、さらに水位が上昇し、被害が深刻になります。
そのため、この文章は正しいです。
 

まとめ

・高潮の主な原因:

 ・吸い上げ効果(気圧低下)

 ・吹き寄せ効果(強風)

・満潮時と重なると高潮の被害がさらに大きくなります。
・海陸風は規模が小さく、高潮に影響するほどの力はありません。
 

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02

台風による高潮の発生要因と、被害を大きくする要因を正しく理解しているかを問う問題です。

選択肢1. 台風による気圧低下のため、海面が吸い上げられる。

正しい記述です。

気圧が低くなると海面を押さえる力が弱まり、海面が上昇します(吸い上げ効果)。

選択肢2. 台風による強風により、海水が沿岸に吹き寄せられる。

正しい記述です。

強風によって海水が沿岸へ押し寄せられ、水位が上昇します(吹き寄せ効果)。

選択肢3. 高潮による水位上昇を、海陸風がさらに増大させる。

誤りです。

海陸風は局地的で弱い風であり、台風の強風に比べて影響は小さいため、高潮を増大させる主な要因にはなりません。

選択肢4. 高潮の発生が満潮時と重なる。

正しい記述です。

もともと潮位が高い満潮時に高潮が重なると、水位がさらに上昇し、被害が大きくなります。

まとめ

以上より、適当でないものは
高潮による水位上昇を、海陸風がさらに増大させる。

です。

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03

まず、高潮とは、台風などの影響で海面がいつもより大きく上がる現象です。津波とは異なり、地震ではなく、「台風」が原因となります。

台風で海面が上がる理由は二つあります。

 

一つ目は、気圧が低いと海面が持ち上がることです。台風の中心はとても気圧が低いです。気圧が低いと空気が軽くなり、海面を押さえつける力が弱くなり、海水が少し膨らみます。これを「吸い上げ効果」と言います。

 

二つ目は、強い風が海水を岸に押しよせることです。台風の強風は、海水を岸に押しよせます。風が長時間、同じ方向から吹くと、海水がどんどん岸に集まり、水位が上がっていきます。

これを「吹き寄せ効果」と言います。

 

これらをもとに、各選択肢を見ていきましょう。

選択肢1. 台風による気圧低下のため、海面が吸い上げられる。

台風の中心付近では、気圧が低くなり、気圧が低いと海面が持ち上がります。これを、「吸い上げ効果」といい、主な高潮の要因となっているので、この選択肢は正しいと言えます。

選択肢2. 台風による強風により、海水が沿岸に吹き寄せられる。

強風によって海水が海岸に押しよせられ、高潮の主な原因となっているので、この選択肢は正しいと言えます。これを、「吹き寄せ効果」といいます。

選択肢3. 高潮による水位上昇を、海陸風がさらに増大させる。

海陸風は、昼に海風、夜に陸風が吹くという、局地的で比較的弱い風です。台風の非常に強い風に比べると影響は小さく、高潮をさらに深刻化させる主要因とはならないので、この選択肢は誤りとなります。

選択肢4. 高潮の発生が満潮時と重なる。

高潮と満潮が重なると、もともと海面が高いので、高潮による被害はより大きくなるので、この選択肢は正しいと言えます。

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