共通テスト(理科) 過去問
令和6年度(2024年度)本試験
問5 (物理基礎(第2問) 問1)

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問題

共通テスト(理科)試験 令和6年度(2024年度)本試験 問5(物理基礎(第2問) 問1) (訂正依頼・報告はこちら)

AさんとBさんが浮力に関する探究活動を行っている。後の問いに答えよ。

Aさん:ばねはかりを買ったので、ジャガイモで浮力の実験をしてみよう。
Bさん:ジャガイモは水に沈むので、水より密度は大きいはずだね。
Aさん:密度と浮力の関係を確認しておこう。

密度2.0✕103kg/m3、質量1.0kgの物体が水中に完全に沈んでいるとき、物体にはたらく浮力の大きさはいくらか。最も適当なものを、次の選択肢のうちから一つ選べ。ただし、水の密度を1.0✕103kg/m3、重力加速度の大きさを9.8m/s2とする。
  • 4.9N
  • 4.9✕103N
  • 9.8N
  • 9.8✕103N
  • 2.0✕101N
  • 2.0✕104N

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この過去問の解説 (3件)

01

正答は「4.9N」となります。

 

浮力の大きさを簡単に知るには、
①F=ρVgを知っていること
②物体が完全に沈んでいる=物体が押しのけた水の体積がわかるとの視点の切り替え
上記2点が必要です。

 

特にF=ρVgが、
浮力=液体の密度×物体が押しのけた液体の体積×重力加速度
であること、と等式の意味を理解しておきましょう。

 

すると、今回液体は水であり、水の密度と重力加速度は問題文よりわかることから、物体が押しのけた水の体積を求めればよいことだけがわかります。

 

物体の押しのけた水の体積Vは下記の通りです。

V=1.0(kg)/2.0×103(kg/m3)

 =0.5×10-3(m3)

 

あとは公式通り、浮力の大きさFは水の密度ρ、水の体積V、重力加速度gより、下記となります。

F=ρVg

=1.0×103(kg/m3)×(0.5×10-3(m3))×9.8(m/s2)=4.9(N)

 

 

ちなみに、「F=ρVg」の公式がわからなくとも、力Fの単位と密度ρの単位の書き表し方を知っていれば、ある程度導き出せる問題です。
F=kg・m/s2
ρ=g/cm3,kg/m3など、単位体積あたりの重さ

 

当問では密度が2つ出てきているため、あとはρVgの「ρ」が物質の密度なのか押しのけている液体の密度なのかが鍵です。

 

ただ、それも浮力が「液体から物質が受ける力」だと思えば、「液体の密度」が該当するとわかるでしょう。

 

 

ρが「液体の密度」、Vが「液体に沈んでいる物体の体積」であることに、この公式のわかりづらさがあります。

しかし、何から何への力で、力(N)はそもそもkg・m/s2であることさえ覚えていれば、単位を見るだけで答えを算出できます。

選択肢1. 4.9N

この選択肢が適当です。

まとめ

浮力をFと置いてとりあえず出てくる数字を計算してみるだけでは、当問は解けません。
 

浮力を求める公式「F=ρVg」

力の単位「kg・m/s2」
上記いずれかか、いずれも理解しているかが鍵となります。

 

浮力は、
①押しのけた液体の密度
②押しのけた液体の体積
に比例することを覚えておきましょう。

 

また、力の単位は、重力をmg(m:質量(kg)、g:重力加速度(m/s2))と表すことを思えば、覚えやすいでしょう。

並行して、「1kgの質量を持つ物体に1m/s²の加速度を生み出す力=1Nとする」という力の定義を覚えておくこともおすすめします。

参考になった数0

02

浮力の大きさを知るには、物体がどれだけの体積の水を押しのけたかを知る必要があります。

押しのけた水の体積Vは

 

V=1.0(kg)/2.0×103(kg/m3)

  =0.5×10-3(m3)

 

となります。

浮力の大きさFは水の密度ρ、水の体積V、重力加速度gより

 

F=ρVg

 

となるので、代入して

 

1.0×103(kg/m3)×0.5×10-3(m3)×9.8(m/s2)=4.9(N)

 

となります。

選択肢1. 4.9N

よってこの選択肢が正解となります。

参考になった数0

03

解答 4.9N

 

解説

情報を整理します。

水の密度: ρ=1.0✕103kg/m3

物体の密度: ρ'=2.0✕103kg/m3

物体の質量: m = 1.0kg

重力加速度の大きさ: g= 9.8m/s2

 

物体の水中にある部分の体積をVとします。

今回は完全に沈んでいるので物体全体の体積がVです。

 

密度の定義より m=ρ'V よって V=m/ρ'

 

物体に働く浮力の大きさfは

f=ρVg

=ρ・(m/ρ')・g

=(ρ/ρ')mg

=(1.0✕103kg/m3÷2.0✕103kg/m3)×1.0kg×9.8m/s2

=4.9N

 

よって答えは 4.9N となります。

選択肢1. 4.9N

この選択肢が正解となります。

まとめ

水中の物体が受ける浮力をfとしたとき f=ρVg であり、

・ρは水の密度(物体の密度ではない)

・Vは物体の水中にある部分の体積(物体全体の体積とは限らない)

・gは重力加速度の大きさ

です。記号の意味を説明できるようになっておきましょう。

参考になった数0