大学入学共通テスト(理科) 過去問
令和6年度(2024年度)本試験
問23 (化学基礎(第1問) 問8)

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問題

大学入学共通テスト(理科)試験 令和6年度(2024年度)本試験 問23(化学基礎(第1問) 問8) (訂正依頼・報告はこちら)

次の問いに答えよ。

酸と塩基、および酸性と塩基性に関する記述として、誤りを含むものはどれか。最も適当なものを、次の選択肢のうちから一つ選べ。
  • 水は反応する相手によって酸としてはたらいたり、塩基としてはたらいたりする。
  • 酸の価数および物質量が同じ強酸と弱酸では、過不足なく中和するのに必要な塩基の物質量は強酸の方が多くなる。
  • 水素イオン濃度を用いると、水溶液のもつ酸性や塩基性の強さを表すことができる。
  • 酸の水溶液を水でいくら薄めても、25℃ではpHの値は7より大きくなることはない。

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この過去問の解説 (1件)

01

「酸・塩基」「中和」「電離」「水素イオン濃度」の概念を正しく理解しておきましょう。

選択肢1. 水は反応する相手によって酸としてはたらいたり、塩基としてはたらいたりする。

ブレンステッドローリーの酸・塩基の定義は以下です。

 酸:H+を与える

 塩基:H+を受け取る

水は反応する相手によって酸としてはたらく場合、塩基としてはたらく場合があります。

 酸としてはたらく場合:H2O-H+→OH-

 塩基としてはたらく場合:H2O+H+→H3O+


正しい文章です。

選択肢2. 酸の価数および物質量が同じ強酸と弱酸では、過不足なく中和するのに必要な塩基の物質量は強酸の方が多くなる。

強酸と弱酸の違いは、電離する度合い(電離度) です。


酸(H+X-)が電離するとH+とX-に分かれます。

電離する割合が高く、たくさんのH+ができるのが「強酸」で
電離する割合が低く、少しのH+しかできないのが「弱酸」です。

 

酸の価数と物質量が同じ強酸と弱酸では
いったんは強酸のほうがたくさんのH+を液中に放出します。
ですが、中和反応が進むにつれてH+が消費されると、新たにH+が電離し

最終的に放出するH+の量は強酸でも弱酸でも同じになります。

 

よって中和に必要な塩基の物質量は同じです。

誤った文章です。
 

選択肢3. 水素イオン濃度を用いると、水溶液のもつ酸性や塩基性の強さを表すことができる。

「水素イオン濃度」とは、水1Lあたりに含まれるH+のモル数 のことです。
水溶液の酸性・塩基性を示す指標です。
正しい文章です。
 

選択肢4. 酸の水溶液を水でいくら薄めても、25℃ではpHの値は7より大きくなることはない。

pHは水素イオン濃度[H+](水1Lあたりに含まれるH+のモル数)の逆数の常用対数で
pH=-log[H+] と定義されます。

 

H+の量が多いほどpHが小さく、OH-の量が多いほどpHは大きくなります。
pH=7のときはH+とOH-の量が等しい状態です。

酸の水溶液を水(pH≒7)でいくら薄めても、H+を打ち消すOH-が存在しないので
pHが7より大きくなることはありません。


正しい文章です。

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