共通テスト(理科) 過去問
令和6年度(2024年度)本試験
問54 (地学基礎(第1問) 問6)
問題文
我々が呼吸に使っている酸素分子O2は、(a)先カンブリア時代に現れた光合成生物である( ウ )によってつくられ始めた。海中に放出された酸素と海水中の鉄イオンが結びついて沈殿することで、縞状(しまじょう)鉄鉱層が形成された。その後、大気中の酸素の濃度が上昇し、古生代後半にはピークに達した。この時代には( エ )の大森林が形成された。
上の文章中の下線部(a)に関して、原生代初期の地球について述べた文として最も適当なものを、次の選択肢のうちから一つ選べ。
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問題
共通テスト(理科)試験 令和6年度(2024年度)本試験 問54(地学基礎(第1問) 問6) (訂正依頼・報告はこちら)
我々が呼吸に使っている酸素分子O2は、(a)先カンブリア時代に現れた光合成生物である( ウ )によってつくられ始めた。海中に放出された酸素と海水中の鉄イオンが結びついて沈殿することで、縞状(しまじょう)鉄鉱層が形成された。その後、大気中の酸素の濃度が上昇し、古生代後半にはピークに達した。この時代には( エ )の大森林が形成された。
上の文章中の下線部(a)に関して、原生代初期の地球について述べた文として最も適当なものを、次の選択肢のうちから一つ選べ。
- 全球凍結が起こったと考えられる寒冷化があった。
- 地球表層がマグマオーシャンで覆われた。
- 多細胞生物の爆発的多様化が起こった。
- 原始的な魚類が登場した。
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この過去問の解説 (3件)
01
原生代(約25億年前〜5.4億年前)は、先カンブリア時代の一部です。
原生代初期には、地球規模での大きな気候変動や生命の進化が起きました。
では、問題を見てみましょう。
この選択肢は正しいです。
原生代(約7億〜6億年前ごろ)には、赤道付近の海域まで凍りつく「全球凍結(スノーボールアース)」が起きたと考えられています。これは原生代の大きな特徴の一つです。
この選択肢は誤りです。
マグマオーシャン(マグマの海)は約46億年前の地球誕生直後(冥王代)の出来事です。
原生代初期(25億〜20億年前ごろ)ではありません。
この選択肢は誤りです。
多細胞生物の爆発的多様化(カンブリア爆発)は、原生代の後の古生代(約5.4億年前)に起きた出来事です。
原生代初期には多細胞生物はまだほとんど存在していませんでした。
この選択肢は誤りです。
魚類が登場したのは古生代オルドビス紀〜シルル紀(約4.8億〜4.4億年前)です。
原生代初期よりもずっと後の出来事です。
・約46億〜40億年前(冥王代):マグマオーシャン
・約25億年前〜5.4億年前(原生代):先カンブリア時代
・そのうち、約7億〜6億年前(原生代後期):全球凍結(スノーボールアース)
・約5.4億年前(古生代):カンブリア爆発
・約4.8億〜4.4億年前(古生代オルドビス紀〜シルル紀):魚類の誕生
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02
原生代初期の地球環境や生物進化の特徴を、他の時代と区別して理解しているかを問う問題です。
原生代初期には、地球全体が氷に覆われたとされる全球凍結(スノーボールアース)のような寒冷化が起こったと考えられています。
他の選択肢は別の時代の出来事です。
マグマオーシャン → 地球誕生直後(冥王代)
多細胞生物の爆発的多様化 → カンブリア爆発(古生代初期)
原始的な魚類 → 古生代
以上より、正しい選択肢は、
全球凍結が起こったと考えられる寒冷化があった。
です。
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03
各選択肢がいつの時代の出来事なのか見ていきましょう。
この現象はスノーボールアース(全球凍結)と呼ばれ、「先カンブリア時代」起こったと考えられます。
地球全体が氷に覆われ、海まで凍った可能性があると考えられる極端な寒冷化です。
このスノーボールアース(全球凍結)は、火山活動によるCO2の増加で温暖化となり、終了しています。
これは、地球誕生直後の冥王代の出来事です。
地球が形成された直後は表面が溶けた岩石の海で、これをマグマオーシャンと言います。
これは、先カンブリア時代より前の出来事になるので、誤りとなります。
多細胞生物の爆発的多様化が起こったのは、古生代(カンブリア紀)です。
多くの動物門が急激に現れ、これをカンブリア爆発とも言います。
古生代の始まりに起こったので、誤りとなります。
原始的な魚類が登場したのは、古生代(オルドビス紀~シルル紀)です。この時代に顎のない魚「無顎類」などの原始的魚類が登場しました。
これは、古生代の出来事なので、誤りとなります。
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