共通テスト(理科) 過去問
令和6年度(2024年度)本試験
問56 (地学基礎(第2問) 問2)

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問題

共通テスト(理科)試験 令和6年度(2024年度)本試験 問56(地学基礎(第2問) 問2) (訂正依頼・報告はこちら)

台風に関する次の問いに答えよ。

台風が日本に接近した際に災害を起こすおそれがある現象の説明として、下線部に誤りを含むものを、次の選択肢のうちから一つ選べ。
  • 前線が停滞しているときに台風が接近すると、南の海上の暖かく湿った空気が流入して、前線の活動が活発になり、大雨が降ることがある。
  • 台風内部の地表付近では風が反時計回りに吹いており、台風の進行方向の右側にくらべて、台風の進行方向の左側では、風がより強く吹くことが多い。
  • 台風から離れた等圧線の間隔が広い領域にくらべて、台風の中心近くの等圧線の間隔が狭い領域では、風がより強く吹くことが多い。
  • 台風が沿岸近くを通過すると、気圧の低下による海面の上昇や強風による海水の吹き寄せによって、海岸付近では高潮が発生することがある。

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この過去問の解説 (3件)

01

台風は北半球では地表付近の風が反時計回りに吹き込みます。

この問題では、台風に関する説明として「下線部に誤りを含むもの」を選びます。

では、問題を見てみましょう。

選択肢1. 前線が停滞しているときに台風が接近すると、南の海上の暖かく湿った空気が流入して、前線の活動が活発になり、大雨が降ることがある。

この文章は正しいです。

台風が接近すると、台風周辺の南寄りの暖かく湿った気流が前線に流れ込みます。

これにより前線の活動が活発になり、大雨をもたらすことがあります。

選択肢2. 台風内部の地表付近では風が反時計回りに吹いており、台風の進行方向の右側にくらべて、台風の進行方向の左側では、風がより強く吹くことが多い。

この選択肢は誤りを含むため、回答として正解です。

台風内部で風が反時計回りに吹くことは正しいです。

しかし、「進行方向の左側で風が強い」は誤りです。

台風の進行方向の右側では、台風自身の風速に台風の移動速度が加わるため、左側よりも風がより強くなります。

選択肢3. 台風から離れた等圧線の間隔が広い領域にくらべて、台風の中心近くの等圧線の間隔が狭い領域では、風がより強く吹くことが多い。

この文章は正しいです。

等圧線の間隔が狭いほど、気圧の変化が急であることを示します(気圧傾度が大きい)。

気圧傾度が大きいほど風が強くなるため、等圧線の間隔が狭い台風中心付近では風が強くなります。

選択肢4. 台風が沿岸近くを通過すると、気圧の低下による海面の上昇や強風による海水の吹き寄せによって、海岸付近では高潮が発生することがある。

この文章は正しいです。

台風による気圧の低下(吸い上げ効果)と強風による海水の吹き寄せ(吹き寄せ効果)が重なって高潮が発生します。

まとめ

・台風の地表の風(北半球)= 反時計回り

・危険半円(進行方向右側)= 移動速度+風速で強風

・可航半円(進行方向左側)= 移動速度−風速で比較的弱い

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02

台風接近時に起こる災害現象について、風の強さ・降水・高潮のしくみを正しく理解しているかを問う問題です。

選択肢1. 前線が停滞しているときに台風が接近すると、南の海上の暖かく湿った空気が流入して、前線の活動が活発になり、大雨が降ることがある。

正しい記述です。

台風は大量の水蒸気を供給するため、前線の活動が強まり、広い範囲で大雨となることがあります。

選択肢2. 台風内部の地表付近では風が反時計回りに吹いており、台風の進行方向の右側にくらべて、台風の進行方向の左側では、風がより強く吹くことが多い。

誤りです。

北半球では台風は反時計回りに風が吹きますが、進行方向の右側の方が風は強くなる傾向があります。

左側の方が強いという点が誤りです。

選択肢3. 台風から離れた等圧線の間隔が広い領域にくらべて、台風の中心近くの等圧線の間隔が狭い領域では、風がより強く吹くことが多い。

正しい記述です。

等圧線の間隔が狭いほど気圧傾度が大きく、風は強くなります。

選択肢4. 台風が沿岸近くを通過すると、気圧の低下による海面の上昇や強風による海水の吹き寄せによって、海岸付近では高潮が発生することがある。

正しい記述です。

低気圧による吸い上げ効果と強風による吹き寄せ効果により、高潮が発生することがあります。

まとめ

以上より、誤りを含む記述は、

台風内部の地表付近では風が反時計回りに吹いており、台風の進行方向の右側にくらべて、台風の進行方向の左側では、風がより強く吹くことが多い。

です。

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03

台風の特徴について、各選択肢をもとに見ていきましょう。

選択肢1. 前線が停滞しているときに台風が接近すると、南の海上の暖かく湿った空気が流入して、前線の活動が活発になり、大雨が降ることがある。

前線が停滞している時に台風が接近すると、台風の周囲から暖かく湿った空気が流れ込むので、前線の活動が活発になります。その結果、集中豪雨が起こることがあるので、この選択肢は正しいと言えます。

選択肢2. 台風内部の地表付近では風が反時計回りに吹いており、台風の進行方向の右側にくらべて、台風の進行方向の左側では、風がより強く吹くことが多い。

台風では、地表付近の風は、反時計回りに吹きます。

加えて日本付近では、台風の進行方向の「右側」の方が風が強くなります。なので、この選択肢は誤りとなります。

なぜ、右側の方が風が強くなるかというと、

・台風の回転方向

・台風の移動速度

が右側では、この二つの力が合わさるので、風が強くなります。

逆に左側では、風の力が弱くなります。

選択肢3. 台風から離れた等圧線の間隔が広い領域にくらべて、台風の中心近くの等圧線の間隔が狭い領域では、風がより強く吹くことが多い。

風の強さは気圧傾度で変わります。

等圧線の間隔が狭いと気圧の差が大きくなり強風が吹きます。

そのため、この選択肢は正しいと言えます。

選択肢4. 台風が沿岸近くを通過すると、気圧の低下による海面の上昇や強風による海水の吹き寄せによって、海岸付近では高潮が発生することがある。

高潮は、気圧の低下によって起こる海面の持ち上がりと、強風による海水の吹き寄せによって起こることがあるので、正しいと言えます。

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