共通テスト(理科) 過去問
令和6年度(2024年度)本試験
問62 (地学基礎(第4問) 問2)

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問題

共通テスト(理科)試験 令和6年度(2024年度)本試験 問62(地学基礎(第4問) 問2) (訂正依頼・報告はこちら)

さまざまな自然災害のなかでも、火山の噴火による災害は、被害の様相が極めて多様であることを特徴とする。陸上で大きな噴火が起こると、周辺地域は火山噴出物に埋もれ、降灰も1000kmを超える広範囲に及ぶ場合がある。また、海底火山から噴出した多量の軽石が海流に流されて、遠方にまで漁業被害が及ぶこともある。これらのことに関連して、次の問いに答えよ。

地層中の火山灰層は、過去の火山噴火で広範囲に及んだ降灰の様子を知る手がかりとなる。次の図1は、ある湖の底を鉛直方向に掘削して得られた第四紀の地層の柱状図である。地層中には3枚の火山灰層X・Y・Zがみつかり、それぞれの火山灰層の層厚と構成粒子の種類は図1に示すとおりであった。また、これらの火山灰層は、いずれも湖に降って堆積したもので、堆積後に侵食を受けていなかった。図1について述べた後の文a・bの正誤の組合せとして最も適当なものを、後の選択肢のうちから一つ選べ。

a  火山灰層X・Y・Zは、含まれる鉱物の組合せは異なるものの、いずれも斜長石が含まれることから、すべて同一の火山からもたらされたものと考えられる。
b  火山灰層X・Y・Zの厚さの違いは、この湖に降った火山灰の量の違いをおおむね反映していると考えられる。
問題文の画像
  • a:正  b:正
  • a:正  b:誤
  • a:誤  b:正
  • a:誤  b:誤

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この過去問の解説 (3件)

01

火山灰層の対比(テフラ対比)と、湖底堆積物における層厚の意味について問う問題です。

では、問題を見てみましょう。

選択肢3. a:誤  b:正

【a】

斜長石は非常に多くの火山から噴出する一般的な鉱物です。

斜長石が含まれるだけでは同一火山からの噴出物とは判断できません。

テフラ対比(火山灰層の同定)には、含まれる鉱物の「種類の組み合わせ」や「屈折率」「化学組成」などを総合的に比較する必要があります。

したがって、aは誤りです。

 

【b】

湖底のような静穏な環境では、降り積もった火山灰は移動・侵食されにくいです。

そのため、火山灰層の厚さは、その湖に降った火山灰の量をほぼ反映していると考えられます。

したがって、bは正しいです。

まとめ

テフラ対比では、鉱物の組み合わせ・化学組成などを総合的に比較(単一鉱物だけでは不可)

・斜長石は一般的すぎる鉱物のため、これだけでは同一火山と特定できない

・湖底は静穏環境のため、火山灰層の厚さは降灰量をほぼ反映

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02

火山灰層について、鉱物組成から同一起源を判断できるか、また層厚が降灰量を反映するかを理解しているか問う問題です。

選択肢3. a:誤  b:正

a
誤りです。

斜長石は多くの火山灰に含まれうる鉱物であり、斜長石を含むことだけでは同一火山起源とは判断できません

鉱物の組合せ全体や火山ガラスの性質などを比較する必要があります。

 

b
正しいです。

問題文では、火山灰層はいずれも湖に降って堆積し、堆積後に侵食を受けていないとあるので、層厚の違いはこの湖に降った火山灰の量の違いをおおむね反映していると考えられます。

まとめ

以上より、正しい選択肢は、

a:誤
b:正

です。

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03

a

火山灰層X・Yには、斜長石が含まれるとあります。aでは、「含まれる鉱物の組み合わせは異なるのに、斜長石が共通だから同一火山由来」と考えられています。

しかし、火山灰の鉱物組成が完全に同じでも、異なる火山からも同じ鉱物が出る事があります。よって、この記述は誤りとなります。

 

b

火山灰層の厚さの違いは、基本的に湖に降った火山灰の量の違いを反映します。侵食されておらず、堆積後の状態が保たれている場合、厚さの差は降灰量の差となるので、この選択肢は正しいと言えます。

 

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