大学入学共通テスト(理科) 過去問
令和6年度(2024年度)本試験
問80 (物理(第3問) 問5)
問題文
図1の装置を用いて、弦の固有振動に関する探究活動を行った。均一な太さの一本の金属線の左端を台の左端に固定し、間隔Lで置かれた二つのこまにかける。金属線の右端には滑車を介しておもりをぶら下げ、金属線を大きさSの一定の力で引く。金属線は交流電源に接続されており、交流の電流を流すことができる。以下では、二つのこまの間の金属線を弦と呼ぶ。弦に平行にx軸をとる。弦の中央部分にはy軸方向に、U字型磁石による一定の磁場(磁界)がかけられており、弦には電流に応じた力がはたらく。交流電源の周波数を調節すると弦が共振し、弦にできた横波の定在波(定常波)を観察できる。
定在波の腹がn個生じているときの交流電源の周波数を弦の固有振動数fnとして記録し、縦軸をfn、横軸をnとしてグラフを描くと図2が得られた。
次に、おもりの質量を変えずに、直径d=0.1mm、0.2mm、0.3mmの、同じ材質の金属線を用いて実験を行った。表1に、得られた固有振動数f1、f3、f5を示す。
次の文中の空欄( イ )に入れる式として最も適当なものを、選択肢のうちから一つ選べ。
表1から、弦の固有振動数fnは( イ )に、ほぼ比例することがわかる。
以上の実験結果より、弦を伝わる横波の速さ、力の大きさ、線密度(金属線の単位長さあたりの質量)の間の関係式を推定できる。
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問題
大学入学共通テスト(理科)試験 令和6年度(2024年度)本試験 問80(物理(第3問) 問5) (訂正依頼・報告はこちら)
図1の装置を用いて、弦の固有振動に関する探究活動を行った。均一な太さの一本の金属線の左端を台の左端に固定し、間隔Lで置かれた二つのこまにかける。金属線の右端には滑車を介しておもりをぶら下げ、金属線を大きさSの一定の力で引く。金属線は交流電源に接続されており、交流の電流を流すことができる。以下では、二つのこまの間の金属線を弦と呼ぶ。弦に平行にx軸をとる。弦の中央部分にはy軸方向に、U字型磁石による一定の磁場(磁界)がかけられており、弦には電流に応じた力がはたらく。交流電源の周波数を調節すると弦が共振し、弦にできた横波の定在波(定常波)を観察できる。
定在波の腹がn個生じているときの交流電源の周波数を弦の固有振動数fnとして記録し、縦軸をfn、横軸をnとしてグラフを描くと図2が得られた。
次に、おもりの質量を変えずに、直径d=0.1mm、0.2mm、0.3mmの、同じ材質の金属線を用いて実験を行った。表1に、得られた固有振動数f1、f3、f5を示す。
次の文中の空欄( イ )に入れる式として最も適当なものを、選択肢のうちから一つ選べ。
表1から、弦の固有振動数fnは( イ )に、ほぼ比例することがわかる。
以上の実験結果より、弦を伝わる横波の速さ、力の大きさ、線密度(金属線の単位長さあたりの質量)の間の関係式を推定できる。
- d
- √d
- d2
- 1/d
- 1/√d
- 1/d2
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この過去問の解説 (1件)
01
解答 1/d
解説
与えられた表1を見ると、「dとf1の積」「dとf2の積」「dとf3の積」が
それぞれほぼ一定であることに気づけます。
積が一定ということは反比例、すなわち逆数に比例することを意味します。
よって答えは 1/d となります。
もし積が一定であることにすぐに気付けない場合は、まず
「dが大きいほどfは小さくなる」ということに着目して
選択肢を半分に絞り、残り3択を総当たりする
(例えば「f = k ×(1/d)」のkが一定になるか調べる)
という方針をとってもよいでしょう。
補足
弦を伝わる波の速さをv、弦を引く力の大きさをS、
弦の線密度(単位長さあたりの質量)をρとすると、
v = √(S/ρ)
が成り立ち、これと公式「v=fλ」より
fn = (1/λn)√(S/ρ)
という式を得ます。
また、弦の密度(単位体積あたりの質量)をρ0とすると、
直径dの円柱上の物体の線密度は、円周率をπとして
ρ = ρ0×(断面積) = π(d/2)2ρ0 = πd2ρ0/4
となります。よって
fn = (1/λn)√(4S/πd2ρ0) ={(2/λn)√(S/πρ0)}×(1/d)
が成り立ち、1/dに比例することがわかります。
この選択肢が正解となります。
「反比例」⇔「逆数に比例」⇔「積が一定」
の言い換えができるようにしておきましょう。
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